林間合宿 編

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爆豪落ち予定
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『かっちゃん...ここわかんない』

「てめえ...さっき教えたとこから1行しか進んでねえじゃねえか!」

『だってわかんないんだもん〜!』

「爆豪もユウも落ち着け。ここファミレスだから。な?」

『ごめん切島くん...私のせいで全然進んでなくない?
大丈夫?』

「分かんねえとこはちゃんと爆豪に聞いてるし問題ねえ!驚くくらい教えるのうめえし、爆豪お前ほんとすげえな」

『私が馬鹿なおかげで教師スキルかなり鍛えられてるからね!』

「おかげじゃねえわクソが!」

「まあまあ、落ち着けって。あっもうこんな時間か。そろそろ帰った方が良さそうだな。お前らももう帰るだろ?爆豪はユウを家まで送ってかねえといけねえし」

『かっちゃん、家帰ってもお勉強...?』

「あたりめえだろバカ!あと3日しかねえんだぞ!」

『ひええ...』

「てめえ、なんで家来るかわかってんだろうなあ!?」

『光己さんが呼んでくれたから』

「勉強するためだろクソ馬鹿女!」

『ひいっ!分かってるよお...』

「まさかお前ら遂に同棲を...!?」

「するわけねえだろ!誰がこんな馬鹿と」

『切島くんそれは私の精神が死んじゃう...切島くんとかいずっくんなら優しいし、平和に暮らせそうだけど、かっちゃんは.....ね?』

「ねってオレにふるなユウ!爆豪も自分で言っといてそんな顔でオレ見るのおかしいだろ!」

『かっちゃんが最近帰って来るの遅いし、何かあったの!?ってかっちゃんのお母さんから連絡きてさ〜テスト勉強教えて貰ってますって言ったら、えーがっかり...じゃあ家に泊まりで勉強教えて貰いなさい!ユウちゃん来てくれたら嬉しいし、お料理頑張っちゃうから!ってお誘いを受けてお泊まりする事になったの!
かっちゃんのお母さんにまでがっかりって言われる私の頭よ...』

「爆豪の母ちゃんすげえな...」

「教えるのオレなのにオレには事後報告だぞあのクソババア!あとてめえは飯に釣られてんじゃねえ馬鹿!」

『だってかっちゃん家のご飯美味しいんだもん』

「ハハ...頑張れよユウ


切島くんに励まされ、かっちゃんの家に向かう。


『テスト何とかなるのかなあ...全く自信ない』

「何とかすんだよ!補習地獄でいいのか?」

『嫌です...カレー食べたいです...』

「ったく、なんでお前は全部食い物基準なんだよ」


かっちゃんの家に到着すると光己さんがテンション高く迎えてくれた。


ユウちゃん!待ってたわよ!ご飯もうできてるから早速食べましょ!」

『やったー!ありがとうございます!』


後ろで盛大にため息をつくかっちゃんを置いて光己さんについて行く。


ユウちゃん、一緒にテスト勉強してた子はどんな子なの?聞いても勝己じゃ全然会話にならなくて」

『切島くんは、優しくて漢気あるTheヒーローみたいな子です!明るいし、コミュ力高いし、かっちゃんにもよく話しかけてくれるよね!』

「くれるってなんだよ!」

『とにかくめっちゃ良い子です!』

「そ、そうなんだ。ユウちゃんは他には誰と仲がいいの?」

『仲が良いかー...いずっくんとお茶子ちゃんと...かっちゃん、誰だと思う?』

「知るか。お前に仲良いやつなんていねえだろ」

『その言葉そっくりそのままお返ししますー!あと轟くん!職場体験一緒だったし、席隣だし多分仲良いはず!』

「轟くんってあの体育祭2位だったイケメンの子よね!?クールそうな印象だったけどユウちゃん仲良いいんだ!?」

『そうですそうです!イケメンの子です!轟くんはクールなのか...?結構笑うし、容赦なくグサグサ刺さるようなこと言ってきますよ?あっ!凍らせるし物理的にクールか!でもお菓子くれたり、色々助けてくれる良い子です!』

「そっかー」

「こっち見んじゃねえ!」


ご飯を食べ終わり、お風呂にということになったが、私は着替えを持ってきていないことに気が付いた。


『光己さん、着替え忘れちゃったんですけど、何か貸してもらっても良いですか...?』

「全然OKよ!ユウちゃんが着れそうなの用意しとくから先にお風呂入っちゃって!」

『ありがとうございます!』

助かったーと思いながらお風呂に入るが、光己さんの服なんかすごいオシャレそうだし、色っぽい感じのイメージあるし大丈夫か?と心配になってきた。
ドキドキしながら風呂場を出ると、普通のTシャツとジャージが置かれていた。
良かったーすごいのきたらどうしようかと思った。ありがたく服を借りてかっちゃんの部屋に行く。が、固まったまま何故かかっちゃんは一言も喋らない。


『かっちゃん、どうしたの?今日もう勉強やめる?』

「なっなんでお前がその服着てんだ!」

『え、着替え忘れたら光己さんが貸してくれた』

「あのババァ...」

『私がチビなだけだけど、光己さんの服大きいねー流石のスタイルだ』

「ちげえわ!それはオレの服だ!」

『ええ!?マジで...かっちゃんとズボンのサイズ一緒...?知りたくなかったーー』

「Tシャツは今着てるやつだが、ジャージはオレが小学生の時履いてたやつだわ。まだ取っといてやがったのかあのババア...」

『はー安心した〜遂にダイエットしなきゃかと思った。あっほんとだ。このTシャツなんとなくかっちゃんの匂いがする』

「嗅いでんじゃねえ!犬かお前は!」

『えーいい匂いは嗅ぎたくなるもんでしょ』

「は」

『あっ!寝る時かっちゃんの枕貸して!あれすっごいよく寝れるの』

「は!?」

『じゃあ勉強しよっか』

「え...は」

『かっちゃん大丈夫?もしかして眠い?』

「別に眠くねえわ!早くやんぞ!まて、お前包帯の巻き方下手すぎんだろ!巻き直すから腕寄越せ」

『あ、ありがとう』

「お前、まだ腕治ってなかったんか」

『うん、結構ざっくりいっちゃったから。でももうリカバリー期は過ぎたし、だいぶ良くなったよ?ご存知の通り掌が1番重症』

「オレがいねえとこで怪我ばっかしてんじゃねーよ。これだからお前は」

ピタッと止まった手を不思議に思っていると、かっちゃんは静かに私に問いかけた。


「.....これってまだ痛むのか?」

『これって?』


彼の視線の先と表情を見て察する。


『全然痛くないよ。かっちゃん気にしすぎ。かっちゃんだってもう痛くないでしょ?え、もしかしてまだ痛くなったりするの?』

「なんねえわ。お前とオレじゃ怪我の重度が全然違えじゃねえか」

『私の方がちょっと範囲広いってだけで、そんなに変わんないと思うけどなあ...痕は残っちゃってるけど』

「悪い...痕のせいで夏服着れねえんだろ...本当にごめん...」

『えっ!かっちゃんどうしちゃったの!?そんな悲しそうな顔しないでよ!夏服着てないのは、私が寒がりなだけで、暑くなれば普通に着ようと思ってるよ?』

「そうなのか...?」

『そうだよ〜前に言ったじゃんこの傷が好きだって。私は隠すつもりなんて全然ないよ。むしろ見せ付けるくらいの気持ち!かっちゃんが嫌だっていうなら隠すようにするけど』

「お前がいいならいい。...ありがとな」

『え?うん』


よく分からないけど、お礼を言われ頭を撫でられる。どうしたんだろ?まあ、かっちゃんが嬉しそうだしいいけど。




『あーー全然分かんないぃ』

「なんでこれで分かんねえだよ!ほぼ答え書いてあんだろ!」

『えぇ...どこ...』


もうほんとどうしよう...全然分かんないし、かっちゃんに怒られっぱなしだ。さっきのはなんだったの!?
しかも眠い。こんな怒られまくってる状態で眠いとか我ながらすごいな。でもほんと眠い...


「おい!ユウ!寝てんじゃねえ!」

『ん...らいじょうぶ...おきへる』

「全然、起きてねえじゃねえか!てかここで寝んな!」


もう無理...耐えられない...









「おい、朝だぞ起きろ」

『んーかっちゃんおはよ...あれ?私ベッドで寝たっけ?』

「お前が途中で寝やがったから、オレが運んだんだ!おかげでこっちは背中バキバキだわ」

『え、もしかしてかっちゃん床で寝たの!?なんで!』

「なんでっててめえにベッド取られたからだろ!寝るならリビング行けや!」

『それなら私をそのまま置いとくか、無理やりつめて一緒に寝れば良かったのに』

「は!?何言ってやがる!誰がお前と!」

『昔は大丈夫だったけど流石に無理か...かっちゃんでかくなりすぎ』

「そういう問題じゃねえだろ!」

『私が寝相悪いとかいびきかいてるとかって話?』

「もういいわお前!」


朝食で昨日の様子を聞かれ、答えると光己さんはすごい楽しそうで、それと反比例してかっちゃんは不機嫌そうだった。




そして3日後...




『やったーー!かっちゃんテスト合格できた!』

「何とかなって良かったわ...マジでダメじゃねえかと思った...」

『かっちゃんのおかげだね!本当にありがとう!』

「マジ疲れた...大満足みてえな顔してるが、まだ演習試験あるの忘れてねえだろうな?そっち落としたら補習だぞ」

『ああーーー演習試験!!』







苦難はまだまだ続く...






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