林間合宿 編
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今日の授業は救助訓練レースなるものをやるらしい。
対戦相手がいずっくん、尾白くん、飯田くん、芦戸ちゃん、瀬呂くんとか勝ち目ねえな私。
というか
『喉痛え...かっちゃんどういう声帯してんの』
「あはは...」
『しかも眉間のシワとれなくなりそうだし。かっちゃんは生き方を悔い改めた方がいいと思う!』
「三条くんは爆豪くんに対して結構酷いな!?」
「まあ正論っちゃあ正論だな」
「いいなー!私もそれ見たかった!」
「ユウちゃんのかっちゃんほんと似てたよ」
程なくしてスタートの合図が聞こえた。
怖いけどここは上行くしかないかなあ...
「三条立ち止まったままだけど、どうしたんだ?」
「もしかして諦めた?」
「おい、どうなってんだよ爆豪」
「オレに聞くな!」
「ねえあれ!」
「火?あんなんたくさん出してどうすんだ?」
「まさか妨害!?」
「ユウちゃんはそんな事しない!」
「あれ見て!」
「「「「火の上歩いてる!?」」」」
「緑谷もあの動き何だ!?」
「どうしたアイツら!?この一週間で変わりすぎだろ!」
『怖すぎ!!』
狐火を並べて上をぴょんぴょん歩いていくが高すぎて怖い。落ちたら死ぬよこれ...
職場体験のコントロールと火力調整の修行で飛び移りは嫌というほどやったので大丈夫だとは思うが怖すぎる。
最初は落ちそうになったところを轟くんに助けて貰ってばかりだったな...火力下げるのは得意だけど、時々やらかしそうになって冷やしてくれたりもしたし。色々ほんと申し訳なかった。
何とかゴールまで辿り着き結果は4位だった。
このメンバー相手に結構頑張ったのでは!
授業が終わり、着替えていると何やら男子更衣室が騒がしい。どうしたのか気になり個性を使って聴力を強化する。
「八百万のヤオヨロッパイ!!芦戸の腰つき!!葉隠の浮かぶ下着!!麗日のうららかボディに蛙吹の意外おっぱい!三条の魅惑の尻尾に隠れた...あああ!!!!」
え?何がなに?言っていた言葉の意味がよくわからず頭に疑問符が浮かぶ。
ボンッ!!
『うおっ!!峰田くんの叫び声と、謎の爆発音が...騒いでたのって更衣室に爆弾があったから?怖っ』
(あれはマジなの?)
(更衣室に爆弾って...)
(このタイミングでの爆発音なんて1人しか考えられないよね...)
(なんで気付かないんだろう)
相澤先生の林間合宿という言葉にみんなが盛り上がっている中、内容が理解できていない私は首を傾げていた。
夏休み林間合宿?肝試しに風呂に花火...カレー...カレー!
そうだキャンプといえば飯盒のご飯にカレーだよ!美味しそう〜!楽しみになってきた!
「ただし、その前の期末テストで合格点に満たなかった奴は...学校で補習地獄だ」
『マジか!?』
学校で補習地獄!?絶対やだー!
そうして時は過ぎ...
『...かっちゃん、あと1週間だってどうしよう』
「死ぬ気で頑張れ。てかお前、受験受かったんだよなァ?なのになんであんなにできねえンだ!小学生の時と変わんねえじゃねエか!!」
『ごめんなさいいい!』
「ったく...中間は範囲狭かったから、なんとかなったが、お前の馬鹿さ加減舐めとったわ。つーか忘れてた」
『うう...あっなんか八百万さんのとこ楽しそう...勉強会かあ』
「てめエ逃げようとしてんじゃねえ!」
『ひィ!』
「この人徳の差よ」
「オレもあるわ てめェ教え殺したろか」
「おお!頼む!てことで三条もよろしくな!」
『わあ...!切島くんも一緒とかめっちゃ嬉しい!』
「ははっなんか照れるな」
「クソ髪、覚悟しとけ」
「オレ悪くねえだろ!?」
「普通科目は授業範囲内からで、まだなんとかなるけど...演習試験が内容不透明で怖いね」
「突飛なことはしないと思うがなぁ」
「普通科目はまだなんとかなるんやな.....」
『』
「おい三条、顔が死んでるぞ。大丈夫かお前」
『轟くんは私が勉強できるとお思いで?』
「思わねえな。お前は合宿行けねえ心づもりしといた方がいいかもしんねえ」
「轟くんってユウちゃんに対してあんななの?」
「あはは...仲はいいんだけどね」
「轟くんの意外な一面!」
『ハァー...』
「ケロッユウちゃん中間何位だったのかしら?」
『...13位』
「私より高いじゃん!」
「裏切り者ー!」
『だってあの範囲でめっちゃ地獄を見たのに13位だよ?1桁じゃないってどれだけ怒られたことか...今回範囲広いし、授業進んでわけわかんないし。相澤先生が林間学習やるって言った時から頑張ってるのに〜!』
「落ち着け三条くん!オレで良ければ教えるが」
「ケロッ私に手伝えることがあれば言って」
『ありがとう。でも私には怖ーい家庭教師がいるので気持ちだけ受け取っとくね...』
「爆豪ちゃんのことかしら?」
「あいつ勉強教えたりもするんだな」
「でもそれって、爆豪くんの教え方が良くないんじゃないの?」
「いや...説明上手いし分かりやすいし、かっちゃんは教えるの上手いよ。ただユウちゃんがそれを上回るっていうか...」
「ユウちゃん...」
「デクくんも爆豪くんに勉強教えてもらったことあるんだ!びっくり」
「ぼ、僕はないよ!小学生の時に、かっちゃんがユウちゃんに教えてるの見ただけで。あと授業のノートもチラッと見たことあるんだけど、どう説明すれば分かりやすいかみたいな教え方も書いてあったりしてすごかったよ。見たところ今もかっちゃんのノートそんな感じだね」
「そんなに至れり尽くせりなのに、流石三条だな」
「そんな小さい頃から教えてるならきっと爆豪ちゃんは教えるプロね」
『うん。かっちゃんは散々私に鍛えられてるし教えるの上手いと思うよ...それなのに全然覚えられなくて今回ほんとにヤバい。私が馬鹿すぎてかっちゃんもだいぶ呆れてるし、このままじゃ補習地獄だ...』
「がんばってユウちゃん」
「まだ時間あるしきっとなんとかなるよ!」
『うう...』
へこんでるところにB組の変な人が来た。
この人の情緒どうなってんの?少しすると可愛いポニーテールの子に手刀されて連れていかれた。かっけえなあの子。
『てことは演習はロボか』
あの時より狐火の威力は上がってるし数も出せるようになったけど、あの0点のだと攻撃通らないかもなあ...
みんなが喜んでる中、全然喜べない...
一人変わらずへこんでいたが、かっちゃんの怒鳴り声と勢いよく扉を開く音が聞こえ正気に戻る。
『え...切島くん、私達あのかっちゃんを追いかけなきゃいけないの?すっごい怖いんだけど!近寄りたくないんだけど!』
「オレも怖えけど、背に腹はかえられねえ!行くぞ!」
『切島くんかっけえ!ほんと切島くんいてくれて良かった!』
補習地獄だけは勘弁!