職場体験 編
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『轟くん、いずっくん、飯田くん〜何か食べ物持ってない?』
「復活後第一声がそれか三条くん!もっと他にあるだろう!?」
「ごめんねユウちゃん、僕は持ってないや」
「三条、飴と割れてるけど煎餅はあるぞ」
『ほんと!?やったー!おー煎餅めっちゃ割れてる』
「わりィ、多分戦闘の時に割れた」
『全然!味は変わんないし胃に入れば一緒だから!ありがとう!』
「女子とは思えぬ発言だな...というかあの場でお菓子なんて持っていたのか轟くん!」
「三条がすぐ腹減ったって言うから、持ち歩くようにしてたんだ」
「なんだろうこの敗北感...僕も今度からお菓子持ち歩くようにしよう...」
「三条、警察から話は聞いたか?」
『ここに来る前にねー
なんかよく分かんなかったけど、私達はズタボロにやられて、エンデヴァーさんがステイン倒しましたって事にしとけばいいんだよね?』
「言い方はアレだがそういう事だ。!
三条、お前も手怪我したのか!?」
『え?ああ、ナイフが刺さったから掌がちょっとね。指は普通に動くからまだマシだよ。というか、もってどういうこと?』
「やっぱりオレはハンドクラッシャーなのか...オレが関わるとみんな手がダメに...」
『ハンドクラッシャーって何?めっちゃ強そう』
「あっはははは!」「ブフォ!」
『てか刺された時、轟くんの姿だったし、クラッシャーされたの実質轟くんでは?』
「そうか...なら良かった」
『良くはないよね』
「ユウちゃんもうやめて...腹筋が...ブフッ」
「ハハハ!この二人危険すぎる...フフッ」
「フフッ...そうだよ!笑ってる場合じゃなくて、ユウちゃんが轟くんになってたのなんだったのあれ!?」
『なんか轟くんとの訓練中に突如なったんだよね〜でも2回なれただけで方法や条件も何にも分からなかったの』
「でもあの時は、できるって確信あるような言い方だったよな?もしかして条件が分かったのか?」
『あの時は尻尾の増えた感覚でできるって分かったんだよね。条件は多分だけど』
轟くんの頬にそっと触れる。
「ユウちゃん!?なな、何して!?」
目線が上がる感覚がする。ずいっと轟くんの目を覗き込むと、轟くんが写っている。
「三条、近え」
『あっ!?ご、ごめん!』
「変身する条件は対象に触れること。時間の方も何か条件があるのか?」
『多分!
すごい、今度はコスチュームじゃなくて、ちゃんと病院服だ。包帯も一緒?すごい!』
「同じ人物が2人いるとすごく不思議な気分になるのだが...」
「うん...しかも見た目も声も轟くんなのにテンションはユウちゃんのままで違和感がスゴすぎる。あんな表情豊かな轟くん見たことないし...あっ」
『戻っちゃった...多分触れてた時間が変身してられる時間なんだと思う』
「なるほどな。2回目が極端に短かったのは触れていた時間が短かったからか」
「待って、轟くんそんなにユウちゃんに触れてたの?」
『いずっくんにもなれるか試していい?』
「もちろん!」
『髪触ってもいい?いずっくんの髪1回触ってみたかったんだよね!』
「う、うん」(僕も頬が良かった...)
『意外と硬いんだね〜ごわごわする感じがする。というかあれ?変身できない。なんで?』
「オレらに聞かれても分かんねえ」
『だよね〜でもなんで?轟くんの頬に触れたのは初めてだったし、あとは手で変身できたのに。頭はダメなの?轟くん、頭触らせて』
「ああ」
『変わんない!なんで!?いずっくん手出して!』
「うん」
『あっ変わった?』
「変わったぞ」
『なんでだろう...飯田くん手...は無理だから腕んとこ触らせて』
「ああ」
『変わんない!?なんで!?肩もダメ、顔!あ!変わった!飯田くんめっちゃ目線たけえ!すごい!何これ!』
「...自分が目の前ではしゃいでるのを見るのはキツいな...」
「ああ、その気持ちすげえ分かる」
『あーめっちゃ縮んだー
ごめん、ついテンション上がっちゃって...轟くんにも言われたのに、また人様のキャラ崩壊を...私がなると全部残念な感じになってごめん...』
「でもステインと戦った時、轟くんに変身してたユウちゃんめちゃくちゃかっこよかったよ!突然狐火に囲まれて狼狽えたステインに向かって、ニッて笑ってくらいやがれって言ったのすごくかっこよくて、なんかドキッとした!!轟くんっぽくないなとは思ったけどまさかユウちゃんだったとはびっくりだよ」
「そんなこと言ってたのか...三条くんは意外と口が悪いというか、荒々しいな」
「オレもちょっとびっくりした。やめて欲しけりゃ立てって言葉でハモるとは思わなかった。最後のたたみかけろってのも自分が言ったのか?って一瞬テンパっちまった」
「あれもユウちゃんだったの!?」
『私、そんなだった!?ヤバい!どうしよう轟くん!やっぱりかっちゃん化が進んで...!やだー絶対やだー!』
「落ち着け三条。前にも言ったがお前には色々足りてねえ。だから心配すんな」
『その色々が何なのかめっちゃ気になるけど、轟くんが言うなら信じるよ?信じちゃうよ?』
「ブフォ!2人ともやめて...腹筋が...」
「この2人は危険だ...」
『あ!忘れてた!変身した姿写真に撮ってもいい?』
「別にいいぞ」
「僕もOKだよ!」
「オレも大丈夫だ」
『やった!じゃあスマホ持ってくる!』
ドッペルゲンガーの写真とか絶対面白いし、楽しみだな〜そういえば充電切れてたから充電してたけどもう回復したかな?まあ写真撮るくらいなら大丈夫だよね!ルンルン気分で、3人の部屋へと戻る。
『お待たせ!どうしたの?』
「ユウちゃんがスマホって言って思い出したけど、ラインの通知すごいことになってる...」
「まあ位置情報だけ送られて来れば、みんな焦るよな」
「クッ オレのせいで!クラス全員に謝罪文を送らねば!」
『謝罪文て...私も何通か来てるかヒィッ!』
「三条、変な声出してどうした?」
『...かっちゃんからの通知がホラーなことに...』
「ユウちゃん連絡してなかったの!?」
『だって起きたのさっきだし、充電切れてたんだもん...それにしてもこれは怖すぎる!絶対怒られるし、連絡したくないよー』
「それはしないとマズイだろ」
「しないと更に怒られるぞ」
「ユウちゃん、かっちゃん多分ものすごい心配してるから連絡してあげて?」
『うう...してくる...』
怒られると分かってて、連絡するのめっちゃ怖いな...
こんなに怖い電話初めてだ...