ゆーあーmyヒーロー
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次の日保育園に行くと先生や友達みんなに心配したんだよ!と囲まれた。
『ごめん!もう大丈夫だよ!心配してくれてありがとう』
「ユウちゃん!良かった、もう会えないかと思ったよ」
泣きそうになりながら話すいずっくんに、すごい心配してくれてたんだなと申し訳なくなる。
『いずっくん心配かけてごめんね』
「本当に良かった」
『いずっくん、ヒーローってすごいね』
「うん!ヒーローってすごいんだよ!困ってる人をみーんな救けちゃうんだ!」
しばらくいずっくんと話した後、朝から会いたくてたまらないクリーム色のツンツン頭の彼を探すも見当たらない。いつも来てる時間なのになと門の方を見ると、探していた人物が門の前でお母さんと言い合いをしているのが見えた。
急いで駆け寄ると彼は不機嫌な顔で少し涙目だった。
「ユウちゃん!保育園来れたんだね!良かった!」
かっちゃんのお母さんにギュッと抱きしめられる。
「昨日はうちのバ勝己がごめんね?ほんと無神経で勝手で馬鹿なんだから!大丈夫?虐められたり脅されたりしてない?」
「そんなことしねえわ!」
『うん!かっちゃんが私のヒーローになって私のこと守ってくれるって!』
「へ〜勝己、ユウちゃんにプロポーズしたんだ〜?」
「してねえ!!どこがプロポーズなんだよ!オレはヒーローになってやるって言ったんだ!」
「そっかそっか、それならちゃんとやるんだよ。途中で投げ出すなんて奴はヒーローになんて絶対なれないからね」
「分かってる!頭撫でんな!昨日から散々怒っといてなんなんだよ!」
「それはアンタが何も言わなかったせいでしょ!仕事だからそろそろ行くね!バイバイユウちゃん、また遊びにおいで!」
お母さんがいなくなると、かっちゃんは足早に中へ向かって歩いていく。慌てて追いかける私をチラッと見てかっちゃんは足を止めた。
「ちゃんと来たんだな」
ボソッと呟く彼に私は満面の笑みで返す。
『うん!私にはヒーローがいるから!』
しかめっ面だった彼の表情がいつも通りの自信に満ちた表情に変わり、力強く私の手を掴んで走り出した。
「ああ!オレがヴィランなんて全部倒してやるし、ピンチの時は救けてやるよ!ヒーローだからな!」
私の手を掴んで走り出したあの始まり日 、既に君は私のヒーローだったのかもしれない