ゆーあーmyヒーロー
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家に着くなり、早速ケーキを出そうとするが、まず宿題だと言われかっちゃんと一緒に宿題を始める。
『かっちゃん、ここわかんない』
「あ?どこだよ」
怒られるし、ひっぱたかれるが、私が理解できるまでちゃんと教えてくれるし、かっちゃんの説明は分かりやすい。
なんとか宿題が終わり、おやつタイムへと移行する。
多分、余ったケーキは夕方に母が同僚の人の家で少しお茶会をしてくると言っていたのでそこへと持っていかれるのだろう。たくさん種類がある。
『かっちゃん、どのケーキがいい?』
「お前が2つ選べ。どうせ半分交換しよとか言い出すだろお前」
『い、言わないから好きなの食べなよ』
「どうだか。じゃあそれ」
『分かった!』
8種類あるうちのケーキから、かっちゃんが選んだケーキは悲しいかな私が1番美味しそうと思ったものであった。まあ仕方がない。生クリームが苦手な私は生クリームの乗っていない3種類のうちの1つを選んだ。うん!美味しい!ぱくぱくとケーキを食べ進めていると、何やら視線を感じる。
『?かっちゃんどうしたの?』
「いや、別に...」
『あ!こっちのやつ食べたいんでしょ?交換する?』
「ん」
交換して食べたケーキも予想通り美味しい。最初っから美味しそうだったもんな〜幸せだ〜
『美味しかったね!』
「そうだな」
『あとねー実はお菓子もう1個あるの!』
「いや、もうそんな食えねえし」
『じゃーん!ヒーローズチップ!はいどうぞ』
「!」
好きな方選んで良いよと言うと、真剣な表情で悩んだ後右側の方を持っていった。何も言わないけど、すごいワクワクしてるのが伝わってくる。
「これ菓子食うのあとでいいよな?」
『いいでしょ!カード開けてみようよ〜!』
「おう!」
中身はどうあれランダムはテンションが上がる。
2人で同時に開け中を覗く。これは...
「あーーオレこれ3枚目だ...ユウは?」
引き当てたカードを見せるとかっちゃんは目を見開いて一瞬固まった。
「オールマイトの限定カードじゃねえか!!マジかよそっちにしとけば...だーー!クソーー!!」
相当欲しかったのか悔しがり方が尋常じゃない。
じーっと穴が空くんじゃないかというほどカードを見続けるかっちゃんに思わず苦笑する。
『いいよ、これあげる』
「いいのか!?」
『うん、いつものお礼ってことで』
「よっしゃー!サンキュー、ユウ!」
『ふふっどういたしまして』
目を輝かせながらカードを見つめるかっちゃんに私まで嬉しくなる。こういうところは本当に可愛いんだよなあ〜感情がもろに顔に出る彼は喜怒哀楽がとても分かりやすい。私は彼の喜ぶ顔が可愛いくて、とても好きだったりするのだが、残念なことにあまり見れる機会が無い。得意げで偉そうな感じの喜はよく見るけど、それとは違う無邪気で見ている方まで嬉しくなるような嬉。だから今日はツイてるな〜なんて思いながら、彼の喜ぶ姿をじいっと見つめる。
「なんだよ、じっと見たりして。もしかしてやっぱり返してとか言うつも」
『言わないって』
焦った顔から一気に安心した表情になる彼がおかしくてつい笑ってしまう。
「なに笑ってんだ」
『え〜好きだなーと思って』
「は!?」
『ふふっ』
「...おい、バカにしてんだろ」
『してないよ〜』
可愛いって言うと怒られそうだから違うこと言ったのに、言葉のセレクトを誤ったらしい。見慣れた不機嫌モードに切り替わってしまった。
『かっちゃん、そういえばさ』
「...んだよ」
『あの絆創膏とか入れてたポーチなくなちゃったの。引き出しの中何回も確認したけど見つからなくて』
「...明日オレも探してやるよ。だからそんな顔すんな」
『うん、ありがとうかっちゃん』
盗られたんじゃないか?きっとかっちゃんもそう思ったに違いない。やだなあ...いつになったら前みたいに戻れるのかな...
憂鬱な日はまだ続きそうだ。