映画 2人の英雄
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『ごめんね轟くんお姉さんの靴を...』
「気にすんな。後で取り来ればいいだけの話だ」
絶対走れないと判断した私は靴を置いてみんなとともに階段を上り始めたが、脱いだにも関わらず段々足が痛くなってきた。
雑魚すぎるだろ私の足!
「これで30階」
「メリッサさん最上階は?」
「200階よ」
『マジか!?』
「そんなに上るのかよ...」
「ヴィランと出くわすよりマシですわ」
その後も駆け上がっていくが先の長さに心が折れそうになる。
これでまだ50階とかキツ...
「あっ メリッサさんウチの個性使おうか?」
「ありがとう。でも大丈夫。その力はいざという時にとっておいて」
かっこいい...!
靴を脱ぎ捨て走り出すメリッサさんを見て私も頑張らなければと気合いを入れて階段を駆け上がる。
「シャッターが!」
『ハア...ハア...せっかく...80階まで来たのに...』
「どうする?壊すか?」
「そんなことをしたら警備システムが反応してヴィランに気付かれるわ」
「ならこっちから行けばいいんじゃねーの?」
「峰田くん!」「ダメ!」
峰田くんが開けた扉から急いで離れるが、走っている間に色んな場所にシャッターが降り始めた。
『シャッターがどんどん降りてくるーー!』
「後ろもですわ!」
「轟くん!」
「ああ!」
轟くんの氷がシャッターを食い止め、飯田くんが先にあった扉を蹴り上げ穴を開けた。
『見事な連携プレー!』
「この中を突っ切ろう」
『おお〜!』
高層ビルの中とは思えない天井の高い立派な植物園のような場所に感動しながら辺りを見渡す。
「こ、ここは」
「植物プラントよ」
「個性の影響を受けた植物を研究」
「待って!あれ見て」
『エレベーターが上がってきてる!』
「ヴィランが追ってきたんじゃ...」
「隠れてやり過ごそう」
「あのエレベーター使って最上階までいけねーかな」
「無理よ。エレベーターは認証を受けてる人しか操作できないし、シェルター並に頑丈に作られているから破壊もできない」
「使わせろよ文明の力!ひっ!」
「あの服装、会場にいたヴィランだ」
『組織感強...』
「こっちに来る」
「静かに」
なんとか通り過ぎてくれと息を呑んで必死に祈る。
「見つけたぞクソガキども!」
「ああ?今なんつったテメー!」
聞こえた声に思わず隠れていた木から顔を出してしまう。
かっちゃん!?切島くん!?
「お前らここで何をしている?」
「あ?テメーに教える義理は「ここはオレに任せろ。な?」
かっちゃんちゃんとパーティー用の服持ってきてたんだ!?見た目ホステスなのに柄悪いっていうか今んとこヴィランよりヴィランっぽいよかっちゃん!
「あの、オレら道に迷ってしまってレセプション会場ってどこに行けば...」
「道に迷ってなんで80階まで来るんだよ?」
『ほんとなにやってんの...』
峰田くんの意見はご最もである。しかもなんで道に迷って植物園...
「見え透いた嘘ついてんじゃねーぞ!」
「個性を!」
『危ない!』
「切島くん!」
間一髪というところで轟くんの氷がヴィランへと直撃する。
よかった...
「この個性は...」
「轟!」
早々に立ち上がったヴィランに狐火を撃つがすぐにかき消されてしまった。
『う〜全然効かない』
「ユウ!?」
「チッ、オレたちで時間を稼ぐ。上に行く道を探せ!」
「轟くんとユウちゃんは?」
『頑張る...!』
「いいから行け!」
轟くんの氷がみんなを乗せ、上へと上がっていく。
「轟さん!」
「ここを片付けたらすぐに追いかける!」
「はい!」
「みんなもここに...どういうことだよ轟?」
「放送聞いてないのか?このタワーがヴィランに占拠された」
「えっ!」「んだと?」
『ほんと何やってたの...』
「ああ゛!?てめえらの部屋探してたら迷っ「爆豪!一旦それは置いといてだな!」
「詳しい説明は後だ。今はヴィランを」
轟くんの氷に穴を開け、ヴィランが中から出てきた。
『なにあの個性!?手デカいし水かきある!』
「油断すんなよ」
「うっせーわーっとるわ!」
「ガキどもが...つけあがってんじゃあねーぞ!」
もう1人のヴィランが大きく化け物じみた姿に変わっていく。
『なんか化けた!?変身した!デケえ!』
「うっせえぞチビ!」
水かきヴィランの半分くらいの背丈しかなかったのになにこれ!?
「どけチビ!」
轟くんとかっちゃんが攻撃を仕掛け、かっちゃんがヴィランの背後をとった。
「死ねーー!」
『倒した...』
「爆豪!」
倒したと思ったヴィランはまだ倒れておらず、切島くんがかっちゃんを庇いものすごい勢いでふっ飛ばされる。
「切島!」『切島くん!!』
「避けろ!」
『ヤバッ』
かっちゃんに抱き上げられ地面へと着地する。
『ごめんかっちゃん助かった...』
「ぼさっとしてんじゃねー!」
「お前らただのガキじゃねえな?」
「何者だ?」
『ただのガキですけど』
「答えるか。このクソヴィランが!」
「名乗るほどの者じゃねえ」
生意気トリオ始動