最終決戦偏
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「少しは慣れたか?」
『朝よりは...でもまだ今まで通りできる自信ない...』
「別に無理にする必要ねえだろ。焦らず徐々に慣れてきゃいい。飯食い行くぞ」
かっちゃんに連れられ、リビングに行くとバッとみんなの視線が集まり恥ずかしくてかっちゃんの後ろに隠れる。
「仲直りしたのか?」
「何があったんだよ?」
「もしかして付き合い始めた?」
「遂に!」
「どうなの!どうなの!」
この空気無理ーー!
ギュッとかっちゃんの服を握りながら後ろに隠れていたが、いきなりかっちゃんが横にズレたせいで手が離れ、前のめりになってしまう。
急いで隠れ直そうとするが、かっちゃんに抱き寄せられ身動きが取れなくなる。
「ユウはオレのモンだ。手出すんじゃねーぞテメエら」
「キャー!」
「遂にか!」
「リア充爆発しろ」
「おめでとう爆豪!」
「よかったな爆豪」
「報われたな爆豪」
「なんでオレだ!」
「だって見てて可哀想だっ「黙れアホ面」
『ななっなんで言っちゃうの!そんな言い方なの!』
「黙っててもお前の挙動不審で即バレんだろ。だったら言っちまった方が緊張しなくて済むしいいだろ」
『そ、そうかもしれないけど普通に付き合ってますでいいじゃん!』
「お前に告るやつとかいたらムカつくだろ」
『そんな物好きかっちゃんしかいないよ!』
「ラブラブだねえ〜」
「爆豪にも遂に春が来たね〜」
「あんまり前と変わってない気がするけど...」
「実質そうだとしても爆豪にとってはちょーデカい1歩だろ!」
「ほんと爆豪くんおめでとう!」
「ずっと好きだったんだもんな!よかったぜ!おめでとう!」
『なんでかっちゃんおめでとうコールがいっぱい...そんなにかっちゃんみんなに言いふらしてたの?』
「なわけねーだろ!」
「言わなくても爆豪のユウに対する態度見てりゃ誰でもわかるよ...」
「ケロッ 気付いてなかったのはユウちゃんだけでしょうね」
『ええー...嘘でしょ...』
もう恥ずかしくて死んじゃう...
『だいぶ出遅れちゃったけど私も訓練頑張らなきゃ!』
「個性使って大丈夫なんか?」
『多分?まだ1回も使ってないけど!』
「ちょっとずつにしろよ?ヤバそうだったら即刻個性解除しろ」
『うん!』
耳と尻尾の生える感覚がする。無事個性は使えそうだ。
『うおっ!?えっ!?何コレ!?』
少し跳ねたつもりがものすごく高く跳べてしまい、下に見える景色にゾクッとする。
着地台を作ろうと狐火を出すととんでもない大きさのものが出来上がってしまい、慌ててかっちゃんと場所を入れ替え、難を逃れたが戻ってきたかっちゃんに思いっ切り頭を叩かれる。
「いきなり入れ替えんなや!落ちたらどーしてくれンだ!」
『いたぃ...だって着地できそうな方法が浮かばなかったんだもん...かっちゃんなら飛べるし大丈夫だろうと思って』
「飛べるにしてもいきなり空中に移動させられるとか不意打ちにも程があんだろ!つーかなんだお前、力加減忘れたんか」
『いや、多分個性が強くなってるんだと思う。ちょっと感覚も前と違う気がするし』
「個性が...とりあえず1つずつ試して見るか」
『そうだね!』
強くなったって言ったのになんだかかっちゃんは浮かない顔をしている。
「体まだ本調子じゃねえんだから無理すんなよ」
『うん!』
やっぱり優しいなかっちゃんは。心配かけないように慎重に調整してかなきゃ...!
身体強化と狐火はかなり能力が上がっている。
変身は...陣地作成をした時と同じ感覚がする。もしかしたらいけるかも...!
『スタングレネード!A・P・ショット!』
「陣地作成なしの連続技使用。しかもまだ変身が解けてねえ」
『もしかしたら変身できてる間は使い放題とか!?なんてそんな高性能なはずないよね〜』
「そのなりでアホみたいな喋り方すんじゃねえ!」
『痛っ!じゃあ他になりゃア満足か?』
かっちゃんめ...自分の姿になんてことを!
次は...いずっくんの個性使うと多分体死ぬし、やっぱ轟くんかな
「どうしたんだ爆豪?お、ユウか」
『ごめん轟くん!ちょっと試させて』
轟くんに触れ、轟くんの戦う姿をイメージする。
『フンッ!』
バキバキと勢いよく足元が凍っていき、右手から勢いよく炎が放出される。
「お前同時に使えるようになったのか...!」
『そうみたいなの!しかも姿も解除されてない!』
「轟がキャピキャピしてる...」
「違和感」
『しまった!またやってしまった!』
急いで変身を解除したつもりだったが目線があまり変わらない。
「また爆豪になった...連続して他の奴にも変身できるのか。スゲえ進化してんなお前」
『マジか!?スゴい進化してるじゃん私!』
「そのなりでアホみてえな喋り方すんなって言ってんだろーが!」
『痛っ!』
かっちゃんにはたかれ、変身が解けたと同時くらいに少し離れた場所から光と煙があがった。
『なんだろ?』
それが示すものとは...