冬休みインターン編
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『今日も疲れたあ...疲れたし眠いしお腹すいたし、もうダメ...』
「ユウちゃん大丈夫?キツければおんぶしようか?」
『なんとか歩くくらいは...!ありがとういずっくん』
「ユウ、トランク貸せ。もう今日は使わねえだろ」
『ごめん、ありがとうかっちゃん』
「...なあ三条」
『なーに?轟くん』
「オレの事も名前で呼んでくれねえか?」
『え?』「え!?」「ハァ!?」
「緑谷も爆豪も名前呼びなのに、オレだけ名字呼びでなんか仲間はずれみてえで嫌だ」
『あー...なるほど確かに?』
「轟くん、そんなとこ気にしてたんだ...」
「ハッ!てめェとは付き合いの長さが違ェんだよ!」
『付き合いの長さは関係ないと思うけど、今から呼び方変えるの間違えそうっていうかちょっと恥ずかしいっていうか...』
「ダメか...?」
『うっ』
ツラがいい!!あーもうズルいなイケメンは!!
『分かった!じゃあ轟くんじゃなくて、しょ...しょーとくんね!』
「ああ」
「轟くん嬉しそう...」
「チッ!早く飯食いいくぞ!」
『待ってよ!かっちゃん速い!』
「おい爆豪、早く歩くとユウが可哀想だろ」
『ん!?』「えっ!?」「あァ!?」
「?」
『轟...じゃなかった...しょーとくんも名前で呼ぶ感じなのね...』
「名前で呼ばれたら名前で呼ぶだろ?」
『ああうん、そっか...』
とど...しょーとくん他の人は名字で呼ぶのに私だけ名前呼びってなんかすごい恥ずかしいんですが!?てっきり名前で呼ぶのは私だけだと思ってたよ!
「なに赤くなってんだクソチビが!」
『だってなんか慣れなくて恥ずかしいんだもん!』
しばらく落ち着かない日々が続きそうだ...
あれから1週間が経った絶賛インターン中の現在。
やっとやっとの休憩時間、いつもの如く私はもう虫の息である。
『ハア ハア...やっぱり追いつくのキツい...』
「もっと体鍛えろやザコ!」
『かっちゃん、飛べるのずるい!』
「何がズルいだ!」
『ずるーい!』
「へめぇほおつまんれんじゃねえ!」
(ひぇー!かっちゃんの頬引っ張るとか流石ユウちゃん...)
「三条、...ユウ」
『普通に名字で呼んでくれればいいよ、と...しょーとくん』
「お前ら下手くそすぎか!いい加減慣れねえならやめろや!」
『だって〜!言い慣れてないし、言われ慣れてないんだもん!じゃあ私のこと三条って呼ぶようにしてみてよ!かっちゃんだって、呼び方絶対間違えるし!』
「なんでオレがお前のこと名字で呼ばなきゃいけねえんだよ!ざけんな!」
「(断固として嫌なんだなあ...)まあまあ、かっちゃん。慣れてるものを変えるってなかなか難しいことだから」
『そうだよねそうだよね!流石いずっくん!』
「ヴィランだ!行くぞお前ら!」
「うん!」「オレに命令すんじゃねえ!」『了解』
エンデヴァーさんがヒーロー協会で用を済ませている間、待機&休憩との事だったが、見つけた以上動かないわけにはいかないよね!
「3人組か!」「速え...!」
「ユウ!いけるか?」
『なんとか1番後ろなら!』
「上等だ!オレと変われ!」
『了解!』
さっき顔は見えたし、速いだけで動きは単調、この距離ならいける!
空間操作で1番後方のヴィランと入れ替わり、すかさずかっちゃんと入れ替わる。
『うわっ 』
かっちゃんのいた場所高っ!
なんとか上手く着地し、最初に入れ替わったヴィランの捕獲へ向かう。
『轟くん!前はいずっくんとかっちゃんに任せて、後ろ手伝って!』
「三条!?分かった!」
『クソッ!なにこれ攻撃が...!』
私の狐火も轟くんの炎と氷も全部ヴィランに当たるというところで弾かれてしまう。
「ハハッ!この膜がある限りオレの半径30センチ以内には絶対立ち入れない」
「膜ならどっか1箇所破壊出来ればなんとかなりそうだがなかなか硬えな...!」
『偉そうに...!攻撃なしに防御全フリとか腹立つ!
絶対壊す!』
1箇所...1箇所...!
「三条!攻撃をできるだけ狭く、1箇所に集めるぞ!」
『うん!轟くん!陣地作成しときたいからちょっと足止めお願いできる?』
「任せろ」
移動されてもいいように少し広めにポイントをとって!
『陣地作成!範囲を轟くんにも見えるようにするね!この内側にヴィランを誘導して!』
「おっ 見える。すげえなコレ。分かった。真ん中に誘導出来たら攻撃開始だ!」
『きた...!狐火!』
狐火を飲み込むようにして、轟くんの炎が壁へとぶつかる。続けて狐火を炎の先に飛ばし、威力を上げる。
「あと少し...!」
『あと一押し...!一か八か!』
練習通りに...!お願い当たって!
『A・P・ショット!!』
「壊れた!大人しく捕まれ!」
「ヒッ!」
轟くんの氷がヴィランを凍らせていく。
「爆豪、ナイスアシストだった。ん?三条、爆豪は?」
『えっと...ごめん、アレ私...』
「は?でもあれはどう見ても爆豪と同じ技だったぞ?...!もしかして技も使えるようになったのか...!?」
『う、うん。体の使い方に慣れる必要があるから練習が必要だし、1回使うと姿が戻っちゃうし、5分は誰かに変身したり個性のコピーも出来なくなっちゃうけどね...まあ、物間くんの超絶劣化版的な感じだよ...』
「それでも十分すげえだろ。それってオレの個性を使うとなると氷と炎どっちになるんだ?」
『確かにどうなるんだろう?私は氷使ってみたいけど!轟...しょーとくんがいつもやってる足でバンッ!って氷出すのとか、手でグワッ!って氷出すやつ!』
「そんなんいつもやってねえぞ?」
「おーい!」
『あ、いずっくんだ。おーい!』
「そっちも無事捕まえられたみたいだね!二人とも怪我もなさそうで良かった」
『かっちゃんのせいで腕めっちゃ痛いけどね』
「かっちゃん何やったの!?」
「なんもしてねーわ!お前とヴィランボコしてただろーが!」
『戦闘になる前に、かっちゃん触ってて良かったよ〜
まだ手も腕もジンジンするけど』
「威力上げすぎたみてえだが、その言い方だと上手くいったんだな」
『うん!なんとか命中した!』
「命中しない可能性もあったのかアレ」
「え?何?何の話なの?」
「三条のA・P・ショットの話だ」
「ユウちゃんのA・P・ショット!?」
『変身した人の個性を1回だけ使えるようになったから、かっちゃんに、スタングレネードとA・P・ショット教えて貰ってて、今日初めて実戦で使ったの』
「それはすごいね!更に攻撃の幅を増やせる!連携技も色々...あっ!そいえば1番最初のかっちゃんとの連携すごかった!ユウちゃんが空間操作でヴィランと入れ替わって更に機動力のあるかっちゃんと入れ替わる!逃走してるヴィランにいち早く追いついたり、分散させられる強力な連携技だね!」
「すげえな緑谷。オレは全然何が起こったか分かんなかった」
『大丈夫しょーとくん、やってる本人もこんがらがるから!
視点が咄嗟に変わると何処ここ!?って絶対なるし、さっきは、かっちゃんのいた場所高すぎてヒヤッとした...何回も練習してるんだけど、かっちゃんみたいに上手いことすぐ動けないんだよねえ〜』
「場所変わる前に、変わる対象が何処にいてどっちを向いてるかとか事前に予測して動けって毎回言ってんだろーが!」
『咄嗟にそんな色んな事考える余裕ないし!』
「考えろや!」
「まあまあ!慣れればそのうち上手くできるようになるよ!」
「オレも三条...ユウと連携技してみてえ」
『三条でいいよ轟くん!パッと思い浮かんで呼びたいな〜って時にでも呼んでくれれば』
「どんな時だよ!」
「分かった。でもオレは名前で呼ばれてえ」
『う、うん、間違えないよう善処する...で、連携技だっけ?私、しょーとくんのバンッ!とかグワッ!って技使いたいんだけど、それ使ってできる連携技ってないかな?』
「オレ、そんなことしてねえぞ」
「バンッ!グワッ!ってそもそもなんなんだよ!」
「うーん...轟くんの個性を使った連携技...とりあえずそれは別個に考えて、かっちゃんと同じように、轟くんと僕も瞬時の入れ替わりに対応できるようにしときたいね。3人誰でも対応出来れば、戦略の幅を一気に広げられる」
「オレもそれがいいと思う」
「ハッ!そんな簡単にできると思わねえこったな」
「頑張るよ!」
『連携じゃなくても使えればいっか!しょーとくん、今度個性の使い方教えてね』
「分かった」
「あ!?それよりてめえは、もっと近接鍛えろや!」
『もっと!?かっちゃんスパルタすぎて体中痛いんだけど...』
「攻撃を避けれねえお前が悪い。あと、オレの動きに似せて戦えるようになれ 」
『かっちゃんに似せて!?かっちゃんみたく運動神経良くないし、1回しか爆破できないんだけど!無茶振りにも程がない!?』
「変身すんのも入れ替わんのも、その方が効果がデカいし、オレの動きに合わせてサポート入れんのがサイドキックってもんだろ?」
『うっ...頑張ります...』
運動神経抜群のかっちゃんの動きに合わせるか...ものすごい難問だ。ていうか無茶振りだ...
「爆豪、流石にそれは無理があるんじゃねえか?」
『轟くん...!』
「あ゛あ゛!?やんだよ!サイドキックになんだからオレとユウが誰より何より1番に圧倒的に連携出来なきゃダメだろーが!」
(かっちゃんは僕達もユウちゃんと連携するっていうのが気に食わないんだ... 僕があんなこと言ったからごめん、ユウちゃん...)
「で、でもかっちゃんが教えてるだけあって、前よりユウちゃんすごい動けるようになったし、動き方っていうか立ち回りは既に似た感じだよね!普段のかっちゃんの真似があれだけ上手なんだから、意識してかっちゃんの戦闘の動きとか見るようにすれば真似できるようになるんじゃないかな?」
『なるほど!かっちゃんをガン見しとけばいいのね!』
「気が散る!つーか絶対注意散漫になってやられるだろお前!」
『確かに...見るか戦うかどっちかじゃないと厳しいな〜』
「待機場所にいないと思ったら、こんなとこに...お前ら4人で捕まえたのか?」
『え、エンデヴァーさん!勝手に動いてすいません!』
「ああ!遅かったなヒーロー!」
「『かっちゃん!』」
「ヒーローなんだからヴィラン捕まえんのは当然だろ」
「ああ。よくやった。これなら連れて行っても問題ないな」
『?』
「協会からの要請で海外に行くこととなった。行き先はオセオン。お前達4人にも同行してもらう」
NEXTミッション...?
この後の全面戦争編からかなり話が重くなるので、気分転換できるように全面戦争編とワールドヒーローズミッションを並行して書いていきます!
全面戦争編はものすごく鬱くて暗い展開が続くのでご注意ください。
それでも読んでやるよという方は引き続きお付き合い頂けると嬉しいです...!