短編集

メーデー、メーデー

私は誰ですか。あなたは誰ですか。

きっとこの世界に居る私達は、誰一人として私達を知らないのでしょう。
その本質というものを、理解している者など、誰も居ないのでしょう。
自分を愛せぬ者が他者を愛せぬと云うのなら。私を理解出来ぬ私が誰かを理解出来ましょうか。誰が私を理解出来ましょうか。
──ああ、きっと誰も知らない。知らないのです。それでも、知っている人はきっと居る。星の数程命はありますから。儚い命はいつも輝いているから。……どうか、きらきらと輝く私を見付けて。

あなたは誰ですか。誰が私ですか。

ねぇ。メーデー。メーデー、

そう、まだ誰も知らないのです。
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