天使との邂逅




でも、そんなある日


あたしの人生は、一変した。



******

「失礼、ミーア・キャンベル様でいらっしゃいますか?」


「えっ?」

メイクに夢中になっていた、あたしは後ろから近づく人に気づかず、声をかけられて弾かれるように振り返った。

「ぁ…はい、そうですけど…」

見ると、そこにはサングラスに黒スーツを着た男達がミーアを囲むようにして立っている。

「…あの」

さすがに訝しく思い、何の用かと尋ようとして自分たちを見る幾つもの視線に気づいた。

ヒソヒソッ
(ちょっと何なの、あの人達?)

(あの子の知り合いかしら…)

この場に不似合いな男達に、周りにいた子も不審な目で見初めてきた。

「あの、場所代えて貰ってもいいですか…?
ここじゃ、ちょっと…」

好奇の目に曝されて居心地が悪くなったミーアは場所の移動を要求した。

この如何にも怪しげな集団に付いていくのは危険かもしれないが、とにかく今は早く終わらせたかったから。

「ええ、構いませんよ」

「ぇ……」

以外にも、すんなりと彼等は自分の言うこと聞いてくれた。

その事に少し拍子抜けしながらも、ミーア達はその場を後にした。



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