天使との邂逅
でも、そんなある日
あたしの人生は、一変した。
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「失礼、ミーア・キャンベル様でいらっしゃいますか?」
「えっ?」
メイクに夢中になっていた、あたしは後ろから近づく人に気づかず、声をかけられて弾かれるように振り返った。
「ぁ…はい、そうですけど…」
見ると、そこにはサングラスに黒スーツを着た男達がミーアを囲むようにして立っている。
「…あの」
さすがに訝しく思い、何の用かと尋ようとして自分たちを見る幾つもの視線に気づいた。
ヒソヒソッ
(ちょっと何なの、あの人達?)
(あの子の知り合いかしら…)
この場に不似合いな男達に、周りにいた子も不審な目で見初めてきた。
「あの、場所代えて貰ってもいいですか…?
ここじゃ、ちょっと…」
好奇の目に曝されて居心地が悪くなったミーアは場所の移動を要求した。
この如何にも怪しげな集団に付いていくのは危険かもしれないが、とにかく今は早く終わらせたかったから。
「ええ、構いませんよ」
「ぇ……」
以外にも、すんなりと彼等は自分の言うこと聞いてくれた。
その事に少し拍子抜けしながらも、ミーア達はその場を後にした。
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