天使との邂逅




高級そうなケーキと良い香りのする、これまた高そうな紅茶。

案内してくれた受付嬢の後ろに控えていたもう一人の女性が手に持っていたケーキと紅茶を置いて部屋にはあたしと天使さんの二人っきり。

「甘いものは平気ですか?」

「だっ、大好きですっ!!」

緊張してどもるあたしにふんわりと綺麗に微笑んでくれる天使さん。

「良かったぁ。ここのケーキ、凄く美味しいんですよ」

知ってる。

そこのケーキ屋はプラントでも有名なお店。

でも、あたしみたいな一般庶民にはなかなか食べにいけない高級店だ。

だから何年か前に友だち数人とお金を出し合って一つのケーキを皆で食べたのを覚えている。

「ぁ、ミーアさんって呼んでもいいですか?」

「はいっ!勿論です。あたしも……。あの~、すみません、お名前は…?」

「……ぁ、そうでした。自己紹介がまだでしたね」

どうやら天使さんはうっかり者のようだ。

そんなとこも可愛く見えてしまうから羨ましい。

「キラ・ヤマトです。
でも、本当によく似てるんですね」

「?」

なんの事を言われているのか分からず、似てる?何が?と少し考えて、自分が何をしに此処へ来たのか思い出す。

「ぁ、そう…ですか?
有難うございます///」

これだけは目の前の天使にだって対抗できる、あたしの二つある内の武器の一つだ。

「てん…ヤマトさんは、ラクス様に御会いした事があるんですか…?」

「キラで結構ですよ?
いいえ、僕も御会いしたことはないんです」

「??? そうなんですか?」



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ここまで書いて話の中の時間軸が合わない事に気づいてボツネタにι

でもミーアとキラはDespair~でもこんな感じで出逢ってると思って下さい。

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