Despair of truth




「そう…“フェレン”とは【裏切り者・重罪人】を意味します。地球軍の英雄であったストライクが今度はザフトの英雄でもあるように…と」


(なるほどな…)

その言葉の意味でアスランは直ぐに新たなストライクのもう一つの由来が分かった。

地球軍の英雄が敵側のザ
フト軍につく。

恐らくは裏切り者(フェレン)のストライクという意味合いも含まれて名付けられたのだろう。


「しかし、やはり代表にはお気に召しませんか?」

議長のこの言葉にもカガリの眉はピクリと反応してしまう。

この顔を見れば解るだろうに…

カガリは議長とはまだ二度しか面識はなかったがそれでも自分がまだまだ、この目の前の人物の足元にも及ばないという事は分かっているつもりだ。

どうせここで自分が何を反論しようと直ぐ議長にやり込められてしまうのだから。

だったら多少の嫌味くらいは言わせてもらおう。


「…議長は嬉しそうだな」

カガリの率直な嫌味(?)もどうやら議長には通じず、彼にとってはオーブ代表の可愛いらしい反抗に苦笑するだけだったようだ。


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