Despair of truth
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「技術者に言わせると、これはまったく新しい効率の良いMSシステムなんだそうですよ」
私にはあまり専門的なことは分かりませんがね。
そう言って肩を竦める議長は、それでもどこか誇らしげだった。
(本当にこの人の意図が解らない…)
あの話が終わった後、俺達は議長に折角だからと艦内の見学を勧められた。
横で艦長が止めていたようだが「盟友としての相応の誠意」だと言って議長が押し通したのだ。
しかも、その案内役を議長自らがわざわざ買って出てきた。
さらにそればかりか、代表といえど他国の者をMSデッキにまで通すなど…。
ただ人がいいのか、何か深い考えがあるのか…
「そして、その隣にある機体は…代表もよくご存知でしょう?」
俺達の視線を促すように議長が示した先にあった物は…
「っ?!」
「!!?…ストライク!?」
思わず声に出してしまったが、それはかつて『白い悪魔』と呼ばれ、ザフト軍に恐れられた機体。
そして、当時のアスラン達の宿敵。地球軍最強の機体“ストライク”だった。
「あれは“ストライク・フェレン”といいます」
驚いている二人を余所に今度はストライクの説明を始める議長。
「えっ…“フェレン”?」
聞き慣れない単語にカガリは眉を顰めて聞き返す。
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