Despair of truth




あの後、戦闘を離脱した新型カオス、ガイア、アビスの3機を逃がすまいと、新たな新型と2機のザクがそれを追い掛ける。


俺は、自分の無茶で負傷したカガリの手当てをと安全な場所を探したが…

何処も混乱状態で、民間人の避難さえ儘ならない様だった。


「ん?…ぁ…あれは」



そこにいたのは先程までカガリと会談をしていた相手。
デュランダル議長だった。

何故、ここに?

まだ避難していなかったのか。それとも突然の騒ぎのなかだ、誰もが避難出来るほどアーモリーワンの状況を把握出来ていないのかもしれない。



「…ぅ……ァスラン…?」

「! カガリ、大丈夫か?
すまない、つい…。直ぐに安全に下りられる場所を探すから」


「あぁ、いや…」



このままここで下りても、手当てを受けられるかどうかも解らない。

逆に、この混乱のなかだ、何処の誰とも知れない俺達を怪しんで最悪の場合、拘束される恐れもある。

プラントの者ではない自分たちの身元を保証してくれるのも、この状態では議長しかいない。

そう考えて、俺は議長たちが向かっているであろう新型艦へと急いだ。




そこでまた、新たな戦いの幕開けをその目で見ることになるなど考えもせずに…



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