あれから━━…



あれから一週間でキラは退院することができた。


「キラ、準備はできた？」

「あっ、アスラ～ン。ちょっとこのファスナー上げてぇ～ι」

「クスッ、はいはい。上げるから後ろ向いて」

でも精神面の治療はまだ十分ではないらしく、今後も通院するように言われた。

「んー、変じゃない…？」

「いつも通り可愛いよ♪」


キラは、いまザラ家で暮らしている。
それはキラのお母さん、カリダおばさんの心の傷が思ったよりも深く、入院することになったからだ。

「むぅー、アスランいつもそればっかり…」

「そうか？でも しょうがないだろう。キラは何を着ても可愛いんだから」


面会も少しの間は許されているので、キラと治療が終わった後に会いに行っている。

「ァ、アスラン？！/////もぉー！！」

「本当のことだしね♪」


病院ではハルマおじさんとも偶に顔を会わせることがある。

父上がおじさんに全てを話した後、彼は泣いていたと言う。


聞いた話ではおじさんは昇進の掛かった重要な仕事を任されていたらしい。
その為に毎日残業で帰れない日々が続き、それが基でおばさんは精神がより不安定になって…

そしてストレスが溜まり夫婦喧嘩にまで発展してしまった。

「うぅ～～////…アスランの天然タラシ(ボソッ)」


「褒め言葉として受け取っておくよ、…さぁ、行こう！」

「うんっ！」



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