Jigsaw puzzle《完結》
(ぁあああーーーもぉっ!!!!何やってんのよ、アスラン・ザラァ!!)
(フッ、フレイ、落ち着いてι……男子達びっくりしてるわよ)
心の叫びは声に出ていなくても、その形相は隠しきれなかったようで、フレイを見ていた数人の男子はビクッ!!と顔を引き攣らせていた。
(そんな事ぐらいでビビる男なんて、こっちから願い下げよ!)
「………ι」
フレイとは小学校からのつき合いだが、彼女がここまで一人の友達に執着するのも珍しかった。
その容姿で昔からアイドル…というより女王さま的立場だったフレイ。
お嬢さまだからか、フレイ自身の気質なのか、我が儘な言動が目立ってはいるがその実、とても友達思いで情に厚いという意外な一面も持っている事をミリアリアは知っている。
でもそれはフレイのお眼鏡に適った、所謂『お気に入り』になったごく一部の者にだけにだが…
その中でもキラは、一番の『お気に入り』みたいだ。
(本当に、もう後はザラ君に任せるしかないのよねぇ)
どうせ、あと数日もすればフレイが彼のところに殴り込みに行くだろうから、ちゃんとした話し合いが出来るよう、自分も彼女のストッパーとして同行せねば。
もちろん、キラには内緒で…
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