Jigsaw puzzle《完結》




「お久しぶりです。
おじさま、おばさま、お邪魔してます」

「あらぁ、お邪魔だなんてとんでもないわ。
私達こそ、二人のお邪魔じゃなかったかしら?」

「ぁ…そんな////」

「レノア、アスランはいつもキラくんと一緒なんだ、たまには私達が話をしたっていいだろう」

そう言いながらキラに手を伸ばしてくる父に対して、アスランは不機嫌な顔で父親の目からキラを隠すように自分の背に庇う。

「駄目ですよ、父上。
俺だって生徒会や部活で、キラと一緒にいる時間が少なくなってるんですから!」

息子のその態度が癪に障ったようで、パトリックは眉を吊り上げてアスランに詰め寄る。

「なんだとアスラン!
私達はお前の半分もキラくんと話すどころか会ってもいないんだぞ!」

「当たり前です!俺達は恋人同士なんですよ。
普通は父上達が気を利かせて━━」


両者一歩も譲らぬ攻防戦を止めようとする者はその場にいなかった。

これはパトリックが帰る度にアスランとしている親子のキラ喧嘩(?)で、
今では恒例行事の一貫だと、執事やメイド達も受け流していた。


キラ以外は…



━━いいなぁ…



『アスランくんはカッコいいわねぇ。おばさんがもう少し若かったらアスランくんに告白してたのに、ねv』

『『ぇええっ!!??
(アスラン・ハルマ)』』

『ダメだよ母さん!
アスランは僕と結婚するんだもん!』

『キッ、キラぁ!?もうアスランくんのところにお嫁に行くって決まってるのかい!?』


『うんっ!そうだよ♪
ねぇ~、アスランvV』

『う、うん////』

『あらあら、おばさんフラれちゃったぁ』



━━ウラヤマシイ…


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