いつまでも君を
「僕が
「えぇ、どちらも物資が欠乏しているし、ついでにこの辺りの情報収集も少しお願いしたいの」
「まっ、あのお嬢ちゃんの方がここいらに詳しいとはいえ、あの性格じゃ騒ぎを起こされてザフトに出てこられても困る…ってな訳で、お前さんには街の様子と物資の補給、次いでに嬢ちゃんの護衛という名のお守りも頼みたいってわけだ!」
「はぁ…そう,ですか…(カガリ、きみフラガ大尉から猛獣認定されたみたいだよι」
「フラガ大尉。そんな言い方をしてまたあの子聞かれたら大変ですわよ」
「おっと……。坊主も内緒な」
しぃーと口に人差し指をあて、茶目っ気たっぷりにウィンクするフラガを見てなるほど、戦闘や整備以外で自分が呼び出された理由がこれかとキラは予測を立てた。
「あれ?やっぱ気が進まない…か」
「あっいえ、そう言う事ではなく…感情的になって彼女を叩いてしまったので僕に会いたくないのではと…」
その言葉で二人は、あぁ〜…と昨日の僕とカガリのやりとりを思い出している様だった。
「いや〜、あれはまぁ、お嬢ちゃんたちも悪かったと言うか……何と言うかぁ」
(……どうやら上手くごまかせたみたいだ)
あの場で姉を思うあまり感情的になって手をあげてしまったのはマズかったとは今でも思っている。
だが、彼女を失っては自分の生きる意味が無くなってしまうのだ…。
✱ ✱ ✱ ✱ ✱
ーーバナディーヤ市場ーー
「これで大体揃ったが……このフレイって奴の注文は無茶だぞ。エリザリオの乳液だの化粧水だの、…こぉ〜んな所にあるもんか!」
「ふふっ、そうだね」
不満を言いつつ、カガリが手際よく店主と交渉し、効率の良いルートで買い物を早く終わらせた事にキラは驚いていた。
士官学校で学んだ事をすでに実践で活用できるようになっている。あとは政財界とのパイプや欲を言えば養父ウズミのような腹芸を多少なりとも行えれば、自分や他の首長たちがフォローし、代表首長代理として少しずつ経験を積んでいくことでゆくゆくはーー
「この代替品で納得してくれると良いんだけど…「オマタセネ〜」
「おぉ、きたか!キラも疲れて腹減ってるだろう。さっそく食うぞ」
「…カガリ、いくら周りの目がないからって言葉使いには気をつけないと…」
いずれアスハ家の当主ーーひいてはオーブの代表になることもあり得るのだ。親しい者たちの前でまで強制することはしたくないが、ある程度は直しておかないと…
「むぅ〜、お前までキサカやマーサみたいに口煩く言うなよ。せっかく久しぶりに会えたのにぃ…」
口を尖らせて拗ねる姉が可愛くてキラは思わず吹き出しそうになった。
確かにカガリと会って話すのは本当に久しぶりだ。ヘリオポリスで出会う前も叔父上について外交の勉強をさせて貰っていたところに地球軍の情報が入ってきたのだ。
「そうだね。ごめん、二人で久しぶりに会うのに小言ばかりで」
「べ!べつに私はそう言うつもりじゃ!」
急にしおらしい態度で謝罪するキラにカガリは焦った。別に謝って欲しかった訳じゃないのだ。
「ふふっ、分かってるよ。さぁ、食べよう、せっかくの食事が冷めちゃうよ」
「そうだな、キラはドネルケバブは初めてか?」
「そうだね」
ケバブーー確かこの辺りの伝統的な肉料理だったと記憶している。知識としては知っているが食べるのはキラも初めてだ。
「このチリソースをかけてぇ「ああーいやぁ、待ったッ!ちょっと待ったぁ!!」」
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