「おい！あんた」

「うおッ！軍服マニアが来た！」

……俺、もう軍服マニアってこと確定済みなのかよ～(泣)

「…って！そんなことはいいから！なあ、此処はヘリオポリスって名前なのか！」

「はあっ？…そうだけど」

何を今更？とでも言うように彼は話す。

「ヘリオポリスってオーブのか！７１年に崩壊してから、新しいヤツを造ったのか！」

矢継ぎ早に質問してくるシンに三人の中で、一番年上で話の分かりそうな少女が両手を前に出して話を止める。

「ちょっ！ちょっと落ち着いてよ軍服マニアさん。頭、大丈夫？」

「そうよ、崩壊ってなんの事？それに７１年は今年よ、それともマニアさんの危ない予言？」


━━７１年…？


「な、何言ってんだよ。今年は７５年のはず…」

「わおっ！じゃあ、マニアさん未来から来たんだ！」

すっご～い！と戯けてみせるもう一人の少女は、シンの言ったことを全く信用していないみたいだ。

無理もないが…


「そ、そっか…。サンキュー……」

「え！？あの、マニアさん！」

覚束ない足取りのシンに心配して少女は呼び止めようとするが、シンはそのままトボトボと何処かへ行ってしまった。


「ぁ…、行っちゃった」

「何だったんだろうね？」

「さぁな」


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