シスコン☆ブラコン《完結》




「なんて謙虚なんだ!あぁ…またお前の魅力にこのカフェにいる全ての人が堕ちてしまった」

「逆だよお兄ちゃん!ここの人達はお兄ちゃんの綺麗な容姿と優美な所作にもう一目見たときから魅了されていたんだ!僕がお兄ちゃんをここに呼ばなければ…!」

「キラ…」
「お兄ちゃん…」


「………やってらんねー」

突然始まったシスブラコン兄妹の二人芝居を前にさすがのディアッカもこれ以上は付き合いきれなかった。

まだ落ち込んでいる兄のシンをそのままに妹のマユにアレは放っておいても害はないことを告げてカフェを去った。


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「ディアッカ!アスランと妹はどうした、一緒じゃないのか?」

「大丈夫だったんですか?」

「いや、なんつーか。あの子、やっぱアスランの妹だったわ…」

「「??」」

混乱している二人を連れて帰り、その道すがらお店であったことを全て話した。

その内容を聞いた二人は信じられないと引いていた。アスランだけでもキラ関係の時は度々抜けて大変だったのに、キラが入学した今年はさらに増長するだろうと頭を抱えたものだ。

それが実は×2になるかもしれないと聞かされてイザークとニコルは更なる頭痛の種に悩まされた。



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「今日から生徒会で働いてもらう特別役員のーー」

「キラです。よろしくお願いします」

「「「………」」」


これ以降、アスランとキラ兄妹が使い物にならない日が多々あるので、特例で今年だけ副会長、書記、会計に会長がいなくても独自で決定が許される権限が与えられた。



END
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