シスコン☆ブラコン《完結》
二階のカフェは一階と同じお洒落な内装で女子受けしそうな感じだった。
ディアッカは別にお茶をしに来たわけではないので空いてる席には座らず目的の人物を探したのだが……。
「…あれ?」
《どうしたんです?ディアッカ》
「キラちゃんがいねえ…」
《何ぃいーーーーッ!!!?×3》
《よく見たんですか!端の席にいるんのを見落としてるんじゃないですか!》
《貴様ぁー!!それでも書記かぁ!?全てくまなく見ろぉー!》
「いや、書記関係なくねえ?」
「あのぉ…」
「ん?」
「お好きな席へどうぞ」
話しかけてきたのはキラより少し年下ぐらいの女の子。ウェイトレスの格好をしているのでバイトの子かもしれない。
「あぁ~、いや、知り合いがここに入るの見たから探してるんだけど…、見間違いだったかな~。茶髪のプラント高の制服着た女の子なんだけど~…」
別にこのままお茶をしても良いのだが、その間にキラがお店を出てしまっては、またあの三人にどやされてしまう。
ここは一旦引き上げた方がいいのか。
「茶髪のプラント高校…。もしかしてキラお姉ちゃんのこと、ですか?」
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