シスコン☆ブラコン《完結》
カラン カラン
「いらっしゃいませ!」
店内にいるのは女性が殆どの中、珍しく入ってきた男の客に女性全員の視線が釘付けとなった。
男はまだ学生だったが、端正な容姿に着崩れた制服から覗く色黒の引き締まった身体からは間違いなく色気が滲み出ていた。
《ディアッカ、キラはいるか》
「……いや、一階にはいないみたいだ。二階のカフェかもしんねーな」
《じゃあ、さっさといけ!》
「はいはい、いきますよ…」
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「仕方ない!ディアッカ、お前にこの重要任務を任せる。心していけ!」
「…いや、その重要任務を任せる相手をジャンケンで決めるってのは、どうかと思うぜ……」
「つべこべ言わずにさっさといけ、ディアッカ!」
「そうですよ。僕たち三人の内の誰でも良かったんですから、さっさと行ってさっさと終わらせましょう」
「じゃあ、お前らが行けよ…」
こうやってなんだかんだと四人の中で一番割りを食うのはいつもディアッカなのだ。
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