シスコン☆ブラコン《完結》
今までは一緒に帰っていたからストーキングする必要がなかったみたいだが、アスランが高校に入ってからは、時々影ながら見守っている(本人談)みたいだ…。
どこの部活動にも入部していないのはその為かよ。
先公たちには「家庭の事情」つって免除されてるらしいけど…
妹をストーキングする事情ってなんだよ、オイι
……ま、そんなこんなで今に至る訳だけど━━
「今度は店に入るぞ!」
「あれは、最近出来たお菓子の専門店ですね」
キラちゃんが入っていったのは、外国風の造りが可愛いと近隣の女子高生たちから口コミで広まったお菓子のお店。
外観だけじゃなく、お菓子の味も美味しいと昼時や学校の帰宅時間になると二階の喫茶店は満員となるほどの人気ぶりだそうだ。
「友達と待ち合わせでもしているんでしょうか?」
まだ店から出て来ないことを考えると、お菓子を買うのに迷っているか、二階の喫茶店で誰かと待ち合わせをしているのか…。
━━ちなみに、一人でお茶をしに来た…はアスランに却下された。
曰く、キラは一人で喫茶店に入れるほど図太い神経は持っていない!(?)……らしい。
「ひょっとして、彼氏でも待ってんじゃねぇの」
……………カレシ?
「か…かかか彼氏ィ!!?」
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