シスコン☆ブラコン《完結》
それから数日して、今度は会計が辞めた。
怖くて口には出せないが、あれは半分脅迫が入っていたと俺は思う。
でも直ぐに…
「新しい会計のニコル・アマルフィだ」
どっから探したんだかアスランがニコルを連れてきた。
「あ、えっとぉ、よろしくお願いします…」
戸惑っているニコルを見て、こいつも俺達と同じかと同情した。
そんなこんなで遅い再スタートを切った新々生徒会。
どうなる事やら…
*****
と思ったが、二ヶ月経って中々このメンバーは優秀だった。
俺もこの雰囲気に慣れてきて、こいつらの性格も大体把握出来てきたし。
アスランの極度のシスコン以外はな……。
少し前からアスランの様子がおかしい事には気づいていた。
妙にそわそわしたり、必ず時間内には帰ったり。
偶に、ある女の子をじーっとみつめていたり…
その子は、体があんまり丈夫じゃないとかで、一人だけ入学が遅れた子だった。
まさか!あのアスランが恋煩いか!?
と思っていたが…
それがまさかアスランの妹だったなんてなぁ。
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