シスコン☆ブラコン《完結》




あれから二年。

三年生になった俺たちを待ち受けていたのは、生徒会選挙。

勿論と言うか、やっぱりと言うか、イザークは真っ先に生徒会長に立候補をした。


以外だったのがアスランも立候補した事だ。

この二年間で分かった事だが、アスランは模範的な優等生ではない。

成績はもちろん優秀だ。
首席で入学して以来ずっとその地位を守り続けている。


…だが、性格に少し問題があった。


何と言うか…ι

異様に沸点が低いんだ、あいつ……。

この間もイヤミな教師に悪態をついていた。

それも冷笑を浮かべて…


あの時、俺は思わず悪寒がしたぞアスラン。

怯えた教師が捨て台詞を吐いて教室から逃げた後も暫く冷気が漂っていた。

その時、クラス中の奴らが絶対に心の中で思っただろうなぁ。

『アスランだけは絶対に敵に回したくない!!!』

━━━ってな…

イザークの癇癪なんて可愛いもんだよ、本当に…


でも、アレを除けばアスランは優秀な人間だ。

皆もそれを分かっているのか、会長選はアスランの圧勝だった。


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