シスコン☆ブラコン《完結》




「キサマにこの屈辱が分かるかぁ!!?」

「いやぁ~ιそりゃあ、俺はイザークみたいに進んで面倒事、…じゃなくて!」

危ない危ない……あやうく本音が出るとこだった。

「だから……なんと言うか、え~とぉ…ι」

「…そこの二人」

そんな窮地の俺に、思いがけない所から助けがきた。

「式が始められない。…静かにするか、入学する気がないのなら揃って退場願おうか」

藍色の髪に冷めたエメラルドグリーンの瞳で俺たちに冷めた言葉を壇上から投げ掛ける一人の少年。

「……では先輩方、お願いします」

俺たちの無言(イザークはいきなりの事に唖然としていただけ)を静かにすると受け取ったのか、彼はその場を上級生に委ねるとスタスタと壇上の一番端っこの席に戻って行く。

「なっ、何なんだ!あいつはぁ!!!(やや小声)」

「あ!もしかしてあいつ新入生代表じゃねえ?」

ほら、校章の色が俺らと同じだし━━と胸元を見ればそこには同じ色のバッジ。

ここプラント高校は学年によって校章の色が違うらしい。
そんな俺達と同じ新入生で壇上に上がれるのは入学試験をトップの成績で入学した奴しかいない。

「新入生代表、アスラン・ザラ!」

「…はい」



これが俺達の出逢い。

そして━━…


「なぁんだとぉーー!!!」


俺の受難の始まりでもある(T_T)


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