whereabouts



「あっ、ちょっと君!!」

逆方向に走り出したアイツを追ってキラ・ヤマトも行ってしまったのだ。

「ぁ、キラ!」

「ちっ!何やってんだよ、アイツらは~!!」

反射的に二人を追い掛けてしまう俺。

「アンタ達は先に行っててくれ!」

ミリィさん達に先に行くよう言い残してキラ・ヤマト達の後を追う。

(って、アイツら足速えぇー!)

シンがちょっと目を離した隙に二人はいつの間にか爆風の中に消えていってしまったようだ。


とりあえず角がある度に二人がいないかを確認しつつ進むと三つ目の曲がり角から声が聞こえた。

「━━━には確かめねばならぬ事がある」

角を曲がれば、やはりキラ・ヤマトと俺が覚えているよりやや幼さの残る金髪の少女━━カガリ・ユラ・アスハがそこにいた。

「おい!お前ら何やってんだよ!」

「ぁ、アスカさん…」

どうして此処に…と自分達を追い掛けて来たことを心底不思議そうな目で見られた。

(お前ら二人だと不安過ぎるからだろうがぁ!?)

特に今のキラ・ヤマトはドジッ娘みたいだから不安にも程がある。

━━って言って怒鳴り散らしてやりたいが、今はそんな場合じゃねえ!

「キラ、他にシェルターのある場所はないのか!」

今さっきの爆発で来た道は完全に塞がれてしまってもう戻れそうもない。

ここから先は、何度も通っていたキラ・ヤマトの記憶に頼るしか…。

「あ…えっと、こっち。工場区に行けば、まだ避難シェルターがあるかもしれない」

「よし!案内してくれ」


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