夢の始まり〈前篇〉
━━そして運命の時を明日に控えてシンは…
(……ヤバイ)
(…全然眠れないι)
興奮して寝つけずにいた。
(あぁ~~、いよいよ明日かぁ…。緊張するなぁ)
明日の事を考えれば考える程、居ても立っても居られない。
(大丈夫…。大丈夫だ、
リンたちからアドバイスも貰ったし…)
それでも不安は拭いされなくて。
でも…
自分は一体何に対してそこまで不安になっているのだ。
何を怖がっているんだろう…?。
『もしかしたら“恋”じゃないかも知れないじゃない』
『二人とも傷つく事になるわよ』
「!!?」
(あぁ……そっか。
俺、…俺の『勘違い』で、キラさんが傷つくのが怖いんだ…)
俺…やっぱり
キラさんの事が…好きなんだと思う。
これは…この想いも『勘違い』なのか?
明日、キラさんに会って話をすれば少しは解るかも知れない。
この気持ちの名前も…
俺がキラさんの事を
本当はどう思っているのかも…
━━キラさん…
早く、会いたい…
.