夢の始まり〈前篇〉
『あっ!キラさん、久しぶり…って言っても昨日の今日ですけど///』
『僕の事、覚えててくれたんだね。嬉しい…シンくん///』
『あたりまえです!!
キラさんの事、忘れる筈ないじゃないですか!!』
『……シンくん///』
『キラさん……』
ぶんぶん
「…お~い、シーン」
ぶん!ぶん!
「……シン? シン・アスカく~ん」
「………///(ポーッ)」
「…行ってるなι」
「…行ってるわね、確実にι」
━━妄想の世界に…ι
「しかも、これは“恋”…ね」
「こいぃ!? お子様なシンがか?!!」
ズモモモモォーーー!!
「へ?」
「誰が“お子様”だってぇ、ロディー!!」
「ぎゃあぁーーっ!!
シンの逆襲だあぁー!!!」
ぎゃあ!!ぎゃあ!!
「……そういうところがお子様なんだっつーの。…ふぅー」
「ふぅーっ、じゃねえ!
助けろ!リン!!」
「しょうがないわね…。
シン…あんた」
━━恋…してるでしょ
ピタッ
テレビアニメの怪獣のようにロディーを追いかけ回していたシンの動きが、リンの一言でピタリと止まった。
まるで魔法にでもかかったみたいに。
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