夢の始まり〈前篇〉
「でも、ご迷惑じゃ…」
「!?」
まさか、こんな返事が返って来るとは思わなかった。
確かにシンから言い出したことだが、やんわり断られると思っていたからだ。
「ぜっ全然!!全然です!!俺、ちょうど暇してたんです!!」
シンは嬉々として、この
チャンスに飛びついた。
「じゃあ、あの…お願いします!」
はにかんだ顔で丁寧に頭を下げる彼女を見て、俺はもう天にも昇る気分だった。
「はい!喜んで、お願いされます!!……あー、えぇ~と…ι」
「…?…あっ!キラです。キラ・ヤマト」
(キラ・ヤマト……。キラさん…かぁ//////)
「俺はシン・アスカです。よろしく……キラさん//」
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