ねこじた
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夢の始まり〈前篇〉
オーブの綺麗な海が一望できる小高い丘。
そこに彼女はいた。
肩にかかる程の亜麻色の髪を風に遊ばせ、後ろからでも分かる華奢な体は、軽く車椅子に預けられている。
その視線の先は、空とも海とも知れない場所を見ている様だった。
ガサッ!
「っ!………」
「…!…。誰か…いるの?」
「ごめん!驚かせるつもり…は……」
━━多分、その時から…
━━俺の夢は……
━━始まったんだと思う…
━━俺と彼女…
━━キラの夢は…
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