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目狩り令が無事に解かれた後、約束通り八重神子のもとへやってきた空とパイモン。ふとした拍子に空がなまえの名前を出した時、反応を返したのはパイモンではなく一緒にいた八重神子だった。
「……なに? なまえのことを知っておるのか」
「おう、鍾……じゃなくてモラクスのお嫁さんだろ?」
パイモンは雷神の眷属とはいえ、彼の名前を知らないだろうと思ってモラクスと呼びなおした。パイモンの言葉に八重神子は神妙な顔をして頷いた。それから考えるように腕を組みなおす。
「そうじゃ。しかしあのモラクスがまさかなまえのことを教えているとは……」
「?」
「モラクスは妻に対して悋気深い夫じゃからな。だから妾も影らもあまり会わせてもらえなかったんじゃ」
困ったものだといわんばかりの口調であったがその表情はその口ぶりとは正反対に愉快そうに笑う八重神子の姿があった。しかし、空は初めて耳にする単語の意味が分からなかった。
「りんき……深い?」
「なんじゃ? 妾の言葉が難しいのか? ……ふむ、そうじゃな。……わかりやすいようにいうと、やきもち焼きってところじゃろうな」
首を傾げた空の反応にわかりやすく言い換えた八重神子の優しさに感謝しながら、彼女の言葉の意味を理解した空はやっぱりと納得した。自分以外の者から見ても彼はそう見えるのかと空は以前璃月でなまえとはじめて会った時のことを思い出していた。
「まあ、なまえが元気なら妾も安心じゃ。モラクスの話は聞こえてきてもなまえのことはとんと聞かぬからの」
なまえも大変じゃ、と八重神子はため息をついた。
「鍾離ってそんな感じだったのか??」
「……え? パイモン気づいてなかったの?」
「なにがだ?」
「ほら、前に先生になまえさんのことを隠している理由を聞いたときに言っていた言葉覚えてる?」
全く気が付いていなかったらしいパイモンの反応に空は素直に驚いて、同時にあの時鍾離にちゃんと説明しろと詰め寄っていたことも思い出した。
「おう! たしか……『岩神に嫁がいるとなればもちろん彼女も崇拝の対象になるだろう』っていうやつだろ?」
両腕を組んでモノマネをしながら答えるパイモンを静かに見ていた2人は雰囲気はつかんでいるが残念ながらあまり似ていないと思っていた。
「まあ、パイモンのそのマネが似ているかどうかは別として……それが答えだよ」
「おい! ……ってそれが答えってどういうことだよ?」
「先生はあの時はっきりと答えを言わなかったから、あくまでも俺の推測になるけど……」
そう前置きをして空はあの時思ったことをパイモンに説明した。鍾離がなぜなまえの存在を隠していたのかは簡単だ。それこそ八重神子が言ったような悋気深いということであるのだと。しかし、空が気づかなかったが岩神としての鍾離にとってのなまえの存在はリスクを負うものであるということもまた理由のひとつであった。
「まあそれだけではないがのう」
「「え?」」
しかし、八重神子が口を挟んだせいでまた新たな疑問が生じることとなってしまった。
あとがき
おまけの話は八重神子がいつからいるのかという結構重要な問題があるのでおまけ枠になりました。今後八重神子が実装されてなんらかのイベントで設定が破綻したとしてもせっかく書いてしまったのでのせときます。
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