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いつものように円卓に着いた留雲借風真君は目の前のそれに目を向けた。岩の魔神が見てほしいというから帰終と一緒に3人で円卓を囲むことになった。
「「え、……これは……」」
卓の上に置かれたそれを見て2人は絶句した。はじめに何かと言われていなければそうだとはわからない。岩の塊かと見間違うそれを見て想像以下の代物に思わず言葉を失うのも無理はない。もう少しマシなものが出てくると思っていただけに帰終と留雲借風真君の2人の落胆は当然である。そして、どちらともなく顔を見合わせた。しばらくどうするべきかと黙っていた2人だが目の前の製作者の満足気な様子を見て、言わなければならないと心の中でため息をつく。
「……悪いけど、正直に言うわ。これはないと思う」
「妾も帰終と同意見です……」
苦虫を潰したかのような顔をしながら2人は正直な感想を呟く。2人にそう言われたがどこが悪いのか彼にはわからなかった。散々な物言いに少し眉を顰めた彼。その様子にわかってないなと帰終はため息をつきたくなった。
「……」
「私もあまり装飾品にこだわりはないけれど、いくらなんでもこれはいらない」
「……」
帰終と留雲借風真君の2人はそれなりの身なりは整えているが彼女らは美しい装飾品よりも兵器などの研究開発に夢中である。そんな彼女らにしても卓上のそれは装飾品とは呼び難いものであった。かなり辛辣な物言いになってしまったが、それも全てその物体を贈られる友人のためを思ってである。彼女らにとって大切な友である。特に帰終にとっては今までの生のほとんどを彼女と過ごしてきたのだから。
「なまえに贈るのだから、こんなに重くて変なものは許さない」
そう言って、目の前の彼が作ったというなんとも形容し難いそれを文鎮がわりにして帰終は卓上に真っ新な紙を広げた。
「私たちが図案を描くから、その通りに作れば良いのよ!」
名案だと言わんばかりにそう言って帰終は筆をとった。
2023年10月19日
いまさらながら留雲借風真君の話し方修正。
2024年2月20日
閑雲伝説任務クリアしたので話し方再度修正。
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