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眞に頼まれていた。友人達が次々といなくなって影の心はとても傷ついている。今はまだ片割れである眞がいることで何でもないように見えるが今回のことで眞自身もどうなるかわからない。強い七神とはいえ何が起こるかはわからない。永遠を求めているとはいえ、眞は永遠ではない。だからこそ、影を支えてほしいと眞はなまえにそう頼んだのだった。
「――ごめんね」
桃色の毛並みの狐をその手に抱きながらなまえはひとり勝手に決断してしまった友のことを考えた。
「ひとりで勝手に決めるなんてひどいよね」
雷神はいつもそうだ。眞も影も身勝手だ。
「……そうじゃな。影は妾たちに相談のひとつでもするべきじゃった」
腕の中にいた狐が口を開いた。
「今度会うたら、叱ってやらねばなるまい」
「……ぷっ、あははっ! 雷神を叱るなんて……ううん、そうだね、怒ってあげなきゃね!」
雷神はいつも身勝手だ。永遠を追求するべきなのにひとり死んでしまった眞も、それを継いでひとりで閉じこもってしまった影も。眷属であり、友でもあるなまえ達をおいていった2人は勝手だ。
「妾はこれからは鳴神大社にいようと思うのじゃが、なまえはどうする?」
狐がそのつぶらな瞳でなまえを見上げた。彼女の責務は八重神子として鳴神大社の宮司をすることだ。影のことは気になるが、これは彼女自身が決めたことだ。
「私は……」
なまえは彼女に自分のこれからを話した。
「ふふ……。なまえらしいのう。ここは妾に任せて好きな事をするがよい」
「ありがとう」
「じゃが。時々、妾に会いにくるのじゃぞ?」
腕の中の狐はそう言って笑った。とってもかわいいと思ったが怒られるので口にはしなかった。
――
置いていかれた眷属2人の話。狐姿は大きいのでしょうか。どこかでみた姿は抱えられる感じのサイズだったけどどうなんでしょう?とりあえず、もふもふしたいので抱えられるサイズという設定。雷神の表記どうしようか迷いました。名前は書けないし、本来なら複数形にするべきですがネタバレ防止のために表記はああなりました。
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