好きって伝えてしまった
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タルタリヤ
「好き。ただ好きなだけなの。……昨日はごめんなさい。私は大丈夫。ごめんね、わがままを言って」
雪深いスネージナヤの白い大地でなまえは最愛の人との別れを決意した。
彼は璃月に行くという。
そういう任務だとなまえに教えてくれた。
屋内ならば暖かいはずなのに、なまえと彼は外に出て白くて寒い雪を眺めて並んでいた。
風邪を引くから少しの間だけと彼からの許しを得て外の空気を味わう。
防寒をして2人でくっついて庭に出ていた。
外は寒い。
上着は着込んだが顔には冷たい風が当たる。
そんな場所でなまえは彼に先ほどの言葉を告げた。
彼は愚人衆の執行官公子タルタリヤとして、近いうちに璃月へと行く。
突然のことに戸惑ったなまえは心にもないことを言って彼を困らせた。
息を吸うと凍てつく寒さで肺が凍りそうだ。
そんな冷たい寒さ。
けれど彼が隣にいてくれるならそれも悪くない。
なまえは目の前の雪原から目を離して、隣にいる彼へと目を向けた。
こちらを見ていた彼と目が合う。
もう一度謝れば気にしていないと優しく笑うその姿。
それでも、申し訳なさそうにまた謝罪の言葉を口にしたなまえのその態度を変えようと彼女を抱き込んだ。
慣れたようになまえの唇にキスをして、彼女を落ち着かせる。
触れ合った唇に冷たさと暖かさを感じた。
思ったより冷えていたことを知って2人で笑いながら暖かい家に戻ることにした。
その頃にはすっかり2人の間にあったわだかまりも解けていた。