好きって伝えてしまった
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ディルック
「好き。本当に好きなの。ディルックが困っていることはわかってる。……だからもう言わない」
なまえのディルックに対する好意に聡い彼が気付かぬはずはない。
それでも気づかぬふりをしていたのは彼自身の問題である。
その問題に彼女を巻き込まないようにするためだった。
けれどその関係は今日で終わる。
なまえが別れの言葉を告げたから。
さようなら、と涙ひとつ見せずにしっかり言葉を紡いで立ち去る彼女の背中を引き止めて、そのまま抱き寄せた。
立ち止まって為すがままの彼女にディルックはようやく自分の気持ちを告げることができた。