新参者の光来
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閑雲と漱玉師弟がなまえについて話している後ろでパイモンもまた彼女について鍾離に尋ねていた。
「なあ鍾離、それでなまえはどこにいるんだ?」
「岩上茶室だ。先ほども言ったが、丁度なまえと共に茶を飲んでいる時に、先ほどの紹祖殿に話しかけられてな。なまえも彼がわざわざ俺を探して依頼してきたのだから、と快く送り出してくれたんだ」
空が璃月港に来たばかりの頃の岩上茶室は一見さんお断りのような空気が強く、扉の前に立つ気の強い門衛に聞く耳持たずな受付係といったように彼にとって得体の知れない店であった。
しかしある時、突然オーナーが交代したらしく、そのことで店のルールも大幅に変化したようだ。そのおかげで誰でも立ち寄ることができるようになった。だがそれは店としての格を下げたわけではないので、当然誰でも利用できるというわけではない。岩上茶室で振る舞われるお茶は高級品である。それだけで鍾離がそこで過ごしていたということも納得できる。
「へー、そうだったのか。なら早く迎えに行かないとな!なまえにも会うのは久しぶりだから嬉しいぞ!閑雲と漱玉の様子を見にきただけのつもりだったけど、友達にいっぱい会えて良かったよな、なっ旅人!」
嬉しそうに両手をあげて喜ぶパイモンが「それにこれからご馳走もいっぱい食べられるし……」と、小さくつぶやいた一言を隣に立つ空は聞き逃さなかった。
「……」
おそらくパイモンの頭の中は璃月のさまざまな料理達が踊っていることだろう。たしかになまえに会いたいというのも本音だろうが、脳内はご馳走であふれていて、思考も支配されているように空には思えた。なぜならパイモンだから。理由はそれ一つで片付く。一緒に旅をしてきた間にパイモンの考えはずいぶん読めるようになっていた。そういうことも相まって、見るからにパイモンはとてもご機嫌そうだ。よく見ると涎を垂らしそうな状態でもあるような……。そんな態度で同意を求められても……と空は思ったが、彼も知り合いに会えて嬉しいという点は同じだったので、とりあえず頷くことにした。
「その言葉、なまえにも直接伝えてやってほしい。妻も喜ぶ」
そんなパイモンと空のやりとりを見ていた鍾離も二人の意見に同意を示して頷いた。口に出さない2人の思考について気づいていないのか、それとも知らないふりをしているのかはわからないが、鍾離のその発言は2人が口にした言葉のみに対しての返事だったことだけは確かであった。
その後は先ほど山に行っていたと話していた鍾離の近況を聞いたり、空とパイモンも自身の旅について彼に教えたり、様々なことを話し合っていた。友人との久々の再会に話題が尽きることがないように、3人の間にも会話に花が咲く。そうしてしばらく盛り上がっていたが、その話に区切りが見られたのは閑雲と話していた漱玉が空達に声をかけてきたからだった。
「ねえ、なまえさんは師匠のご友人って聞いたけど、2人も知り合いなの?」
「そうだぞ。あっ、なまえは怖いやつじゃないから大丈夫だからな!」
彼女の言葉に空とパイモンは素直に頷いた。なまえのことについて聞いていた漱玉に答えたのはパイモンだった。パイモンは目の前の閑雲の小さな新弟子がなまえについて尋ねてきた理由について、不安があるのだと思った。なぜなら、漱玉となまえは面識がない。だからまだ見ぬ師匠の友人についてどんな人なのか不安に思ったのだと想像した。
「大丈夫だよ。だって師匠の友達だもんね。きっと師匠みたいな優しい人だと思うんだ」
安心させるように怖い人ではないと告げたパイモンの言葉に漱玉は心配していないと笑顔を返した。その態度には師匠である閑雲への信頼度の高さが見てとれる。それもそのはず、閑雲は祖母に対してだけではなく、すでに亡くなった祖父や父母に対しても命の恩人とも言える人物であったから。そんな師匠が友人だと紹介するまだ見ぬ人が悪い人であるなんて思いもしなかった。
漱玉は閑雲に全幅の信頼を置いている。それは彼女の祖母に対しての密やかでありながら、心のこもった細やかな気遣いと支援、そして幼い自分を助け、しかも我儘まで何も言わずに叶えてくれたことを知ったからでもある。だから漱玉の閑雲への評価は出会ったばかりだというのに弟子にしてほしいと直談判するぐらいには高い。
「そういや、漱玉の言うように閑雲はなまえとも知り合いなんだよな?」
「うむ。妾となまえは友人だ。時折、奥蔵山まで訪ねてきてくれることはあったが、お前たちも知る通り、なまえも今は璃月港に住んでいるからな。他の者達と同様にあまり会うことはない。だから妾にとってもなまえとは久々の再会となるのだ」
パイモンの疑問に質問以上の答えを返してくれた閑雲。そんなふうになまえの話をしながら一行は岩上茶室へと向かっていった。
「なあ鍾離、それでなまえはどこにいるんだ?」
「岩上茶室だ。先ほども言ったが、丁度なまえと共に茶を飲んでいる時に、先ほどの紹祖殿に話しかけられてな。なまえも彼がわざわざ俺を探して依頼してきたのだから、と快く送り出してくれたんだ」
空が璃月港に来たばかりの頃の岩上茶室は一見さんお断りのような空気が強く、扉の前に立つ気の強い門衛に聞く耳持たずな受付係といったように彼にとって得体の知れない店であった。
しかしある時、突然オーナーが交代したらしく、そのことで店のルールも大幅に変化したようだ。そのおかげで誰でも立ち寄ることができるようになった。だがそれは店としての格を下げたわけではないので、当然誰でも利用できるというわけではない。岩上茶室で振る舞われるお茶は高級品である。それだけで鍾離がそこで過ごしていたということも納得できる。
「へー、そうだったのか。なら早く迎えに行かないとな!なまえにも会うのは久しぶりだから嬉しいぞ!閑雲と漱玉の様子を見にきただけのつもりだったけど、友達にいっぱい会えて良かったよな、なっ旅人!」
嬉しそうに両手をあげて喜ぶパイモンが「それにこれからご馳走もいっぱい食べられるし……」と、小さくつぶやいた一言を隣に立つ空は聞き逃さなかった。
「……」
おそらくパイモンの頭の中は璃月のさまざまな料理達が踊っていることだろう。たしかになまえに会いたいというのも本音だろうが、脳内はご馳走であふれていて、思考も支配されているように空には思えた。なぜならパイモンだから。理由はそれ一つで片付く。一緒に旅をしてきた間にパイモンの考えはずいぶん読めるようになっていた。そういうことも相まって、見るからにパイモンはとてもご機嫌そうだ。よく見ると涎を垂らしそうな状態でもあるような……。そんな態度で同意を求められても……と空は思ったが、彼も知り合いに会えて嬉しいという点は同じだったので、とりあえず頷くことにした。
「その言葉、なまえにも直接伝えてやってほしい。妻も喜ぶ」
そんなパイモンと空のやりとりを見ていた鍾離も二人の意見に同意を示して頷いた。口に出さない2人の思考について気づいていないのか、それとも知らないふりをしているのかはわからないが、鍾離のその発言は2人が口にした言葉のみに対しての返事だったことだけは確かであった。
その後は先ほど山に行っていたと話していた鍾離の近況を聞いたり、空とパイモンも自身の旅について彼に教えたり、様々なことを話し合っていた。友人との久々の再会に話題が尽きることがないように、3人の間にも会話に花が咲く。そうしてしばらく盛り上がっていたが、その話に区切りが見られたのは閑雲と話していた漱玉が空達に声をかけてきたからだった。
「ねえ、なまえさんは師匠のご友人って聞いたけど、2人も知り合いなの?」
「そうだぞ。あっ、なまえは怖いやつじゃないから大丈夫だからな!」
彼女の言葉に空とパイモンは素直に頷いた。なまえのことについて聞いていた漱玉に答えたのはパイモンだった。パイモンは目の前の閑雲の小さな新弟子がなまえについて尋ねてきた理由について、不安があるのだと思った。なぜなら、漱玉となまえは面識がない。だからまだ見ぬ師匠の友人についてどんな人なのか不安に思ったのだと想像した。
「大丈夫だよ。だって師匠の友達だもんね。きっと師匠みたいな優しい人だと思うんだ」
安心させるように怖い人ではないと告げたパイモンの言葉に漱玉は心配していないと笑顔を返した。その態度には師匠である閑雲への信頼度の高さが見てとれる。それもそのはず、閑雲は祖母に対してだけではなく、すでに亡くなった祖父や父母に対しても命の恩人とも言える人物であったから。そんな師匠が友人だと紹介するまだ見ぬ人が悪い人であるなんて思いもしなかった。
漱玉は閑雲に全幅の信頼を置いている。それは彼女の祖母に対しての密やかでありながら、心のこもった細やかな気遣いと支援、そして幼い自分を助け、しかも我儘まで何も言わずに叶えてくれたことを知ったからでもある。だから漱玉の閑雲への評価は出会ったばかりだというのに弟子にしてほしいと直談判するぐらいには高い。
「そういや、漱玉の言うように閑雲はなまえとも知り合いなんだよな?」
「うむ。妾となまえは友人だ。時折、奥蔵山まで訪ねてきてくれることはあったが、お前たちも知る通り、なまえも今は璃月港に住んでいるからな。他の者達と同様にあまり会うことはない。だから妾にとってもなまえとは久々の再会となるのだ」
パイモンの疑問に質問以上の答えを返してくれた閑雲。そんなふうになまえの話をしながら一行は岩上茶室へと向かっていった。