しあわせを願って
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
なまえはあのローレンス家の娘であった。ローレンス家はかつてモンドで悪政を敷いた貴族の筆頭。悪名高き旧貴族の末裔。それが彼女の名前を聞いて最初につけられるレッテルである。
いまでこそ波花騎士とよばれるエウルア・ローレンスの活躍で少しは軟化したものの千年も前のことだというのに未だに庶民感情としてこの旧貴族への嫌悪と憎悪は残されている。
だがローレンス家自身もまだ再びの台頭の機会を虎視眈々と狙っているらしく旧貴族への根強い恨みは晴れるどころかさらに根深くなっていくだけだった。そんな中でディルック・ラグヴィンドとローレンスの娘の結婚話が浮上した。ディルックといえば、あのアカツキワイナリーのオーナーであり、元西風騎士団で最年少で隊長格にまで昇進することができたほどの実力者である。そしてモンド中の人々から慕われる若きラグヴィンドの当主でもある。そのような彼があのローレンスの娘との結婚など騙されているに違いないと人々は噂した。
しかし、ディルック・ラグヴィンドという人物がそんな騙されるような人間ではないということは少し考えればわかるはずだ。枢機卿からも頼りにされるほどの聡明な彼がひとりの娘に騙されることなどがあるはずもない。
エウルアは知っている。なまえがディルックの申し出を受けたと同時に彼女がローレンスとの縁を断ち切った事を。ディルックはうまくやったのだ。どういう方法を選んだかは知らないがエウルアの望んだようになまえをローレンスから解放してくれた。
自分だけ逃げてごめんなさいと泣きながら抱きついてきたなまえの姿を慰めたあの日のことをエウルアはずっと忘れないだろう。彼女が騎士団に入団する事を応援してくれた数少ない存在であったなまえ。だから彼女のことを応援したかった。エウルアがディルックの背中を押したことをなまえは知らない。モンドの人々はきっとふたりの結婚を歓迎しないだろう。それでも幸せになって欲しいとエウルアは願ってやまない。
いまモンドではエウルアの友人であるアンバーや彼女の同僚ともいえる騎士団の代理団長ジンやアカツキワイナリーの面々をはじめとしたエウルアとなまえに関わった人達が彼女らのイメージを払拭しようとしている。だから、近い将来必ずふたりの個人的な評価は覆される時がくる。その時こそエウルア・ローレンスが望んだなまえ・ラグヴィンドの本当の幸せは訪れるはずである。
設定
なまえ
ローレンス家の娘であった。罪人の家系ということが重くのしかかっている。現在はモンド城内にあるであろうラグヴィンド家の本邸にディルックと一緒に住んでいる。時々アカツキワイナリーにも行く。アカツキワイナリーの面々とは仲良し。
ディルック
ラグヴィンド家の当主。まだ隊長になる前のモンド城外の警戒する任務の時になまえと出会った。ローレンスの人間だとすぐに気づいたが迷わず助けた。はじめは罪人と自嘲するなまえを変えたいだけだった。
エウルア
旧貴族であるローレンス家の一員。実装前なので正直よくわかっていない。
貴族への返り咲きのために一族の期待を背負っていたがそれに背いて、憎き仇であるはずの西風騎士団へと入団した。ディルックに発破をかけにいったのは自分が騎士団に入った後、ひとりで魔物を倒せるほどに腕を上げてしまったなまえを一族から守るためでもあった。
アカツキワイナリーのみなさん
省略されたけどメイド長やら酒造協会の会長さんやらはディルックが旅に出ていた間にディルックの頼み事という名の策略によってなまえに絆されてる。なので、結婚する時には反対はなかった。ワイナリーの従業員やメイドやら執事の皆さんは徐々に仲良くなった。
あとがき
お読みいただきありがとうございます。
結婚の詳細省いてすみません!!長くなりすぎたので力つきました!本当にすみません!もはや長編で書けそうな話でしたね。モンドの貴族の結婚観ってどのような感じなのでしょうね。まあローレンスと結婚する!ってなったら庶民でも反対されそうな感じです。反モンド派みたいな人と結婚してそうですよねローレンス家の人。わからなかったので印章もたせましたがエウルアの髪色が一族固有のものであったら髪の色で区別できるんですけどね。
本当のこと言うとディルック人気だし他の方いっぱい素敵なお話書かれていて、話も多いし、設定が全く思いつかなかったので後回しにしていました。エウルアさん実装ありがとう。ローレンス家ありがとう。おかげでディルック書けました。所々のアラがあるのは認める。あとフライングエウルアさん登場ですみません。動画見た印象で書きました。ところでエウルアさん騎士団に入団したのいつで隊長になったのいつなんでしょうね。
ローレンス家がどうしようもない最悪な家だということを前提として書きましたが、全然そんなことなかったらどうしよう…。もし違っていても今回の話ではそういう家だということでお願いします。