きみをつかって、きみのふくしゅうをする
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それから私はやはりというべきか言葉には言い表せられないほど大変な目にあった。
いくら凡人を名乗ろうとも旦那様は凡人じゃない。
ひどい目にあった。
私が予測した通りだった。
部屋中に書き損じた紙が散乱し、書き写した紙が卓上に積まれていた。
その枚数はもう数えたくないし、見たくもない。
私の腕は文字の書きすぎによる腱鞘炎と筋肉痛でつらい。
同じ姿勢が長時間続いて体全体が痛い。
寝不足にもなった。
本当に、ほんっとーーーにひどい目にあった。
そして何日かした後、ようやく動けるようになった。
寝込んでいた寝台から出られて無事に外を歩くことができた。
もちろん契約の復習は終わった。
もう何も思い出したくない。
けれど忘れたらまた同じことが起きる。
それは避けなければならない。
これもすべてタルタリヤさんのせいだ。
ファデュイには近寄るなと旦那様や空くんとパイモンちゃんが言う意味がよくわかった。
ちなみに絶対に1人の時は彼に近寄らないという新たな決まりができた。
近寄らないという事だから相手が近寄ってきた時は大丈夫だという事だろう。
それは不可抗力なんだから許してくれると思う。………たぶん。
目の端にこちらに向かって手を振るタルタリヤさんの姿を見つけて私は自分にそう言い聞かせた。
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なまえ
自称鍾離先生の弟子。魔神戦争を生き抜いているので強い。以前、鍾離にファデュイの話になった時に関わるなと言われたために当たり障りのないように弟子と名乗るが、鍾離の弟子だったことは一度もない。
鍾離
往生堂の客卿。なまえにファデュイとは関わるなと言ったが今までの経験から関わるだろうと予測していた。旅人が一緒の時でよかったと心の底から安堵している。