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「幻滅……しましたか? 私が普通のモンドの方とは違う思想で……。ずっと言わなければと思っていました。主教様のお言葉に誓うと申しましたのに……」
居心地の悪そうななまえの態度から、ディルックは漠然と彼女が別れを切り出すのではないかとさらに不安が増す。
なまえの一言でディルックが信じていたものが崩れるようなそんな気がして思わずなまえを引き止めるようにその手を握った。
その手を離されるかと思った。
しかしなまえはディルックの方へと体を向けて彼の手にもう片方の手を重ねてその愛を受け止めた。
「――だからディルック様。どうかもう一度誓わせていただけませんか?」
「……――――」
なまえの言葉にディルックは静かに頷いた。
これが安堵なのかそれとも喜びなのか今のディルックは己の感情を言葉にできなかった。
ただ重ねられたなまえの手の暖かさだけが現実だと訴えかけてくる。
「ディルック様、私はディルック様があの時右手を差し出してくれて本当に嬉しかった。だから私はずっと、あなたと共に生きようと決めたのです」
「なまえ、…………」
手に触れる優しい感触はなまえがディルックをちゃんと愛しているのだと囁いてくれるようであった。
「だから私は祈ることのない神よりもあなたに誓いたいのです。あの時私に右手を差し出してくれた私の夫たるあなたに……」
結婚を誓った時、ディルックはなまえの望みを無視した。
彼はずっとなまえに誠実な男でいたかったから。
その思いはすでになまえにしっかりと伝わっていた。
そんな誠実な夫に見合う妻でいたいというなまえがディルックにこの秘密を告げる決断をさせたのだ。
だからこそディルックもまた決意した。
なまえに握られた手に力を込めて握り返した。
「なまえ、僕も君に誓いたい。なまえが神を信じていなくても僕にとって、あの誓いは有効だ。僕はずっと君を妻にしたことを後悔しない。何があっても君は僕の愛する大切な妻で……今の君はローレンスではなく、なまえ・ラグヴィンドなんだ」
「はい。…………あなた」
ディルックの言葉になまえは迷う事なく頷いた。
なまえにとって彼はずっと彼自身がそう願ったように誠実な男だったから。
なまえが頷いたのを見て、彼は勇気をもらえた。
「なまえ、僕こそ……君にずっと言わなかったことがあるんだ」
だからなまえが秘密を打ち明けたようにディルックもまた話そうと思った。
隠し通す事はきっと難しくない。
話そうが話すまいが夫婦生活はこれまで通り続いていくはずだ。
なまえは気がついたとしてもそれを尋ねようとはしないだろうから。
そう言う教育を受けてきた貴族の
でもそれはなまえに対して誠実ではない。
そう思った。
「聞いてくれないか? 君と会わなかった間の話を――……」
だからディルックは自身の後ろめたい話をなまえにすることにした。
彼がなまえのことを愛していて、なまえもまたそうだとしっかりと理解して改めて気持ちを通じ合わせることができたから。
そうして得てせずに2人はお互いの秘密を話すこととなり、それ以来二人の間で隠し事はなくなった。
設定
なまえ
ローレンス家のお嬢さんだったが嫁入り前に縁は切った。その際に一悶着あったが一応決着は見せている。だが今でもローレンスは諦めていない(勘当してるけど結婚も認めてない)。ローレンス家にとってなまえはそれだけの価値がある娘でもある。
ディルック
今日はバーテンダーでアカツキワイナリーのオーナー。なまえのことを心底愛していて、だからこそずっと彼女が信じる騎士道を歩むディルックでいたかった。父が死ななければそのようにいられたが結局彼の道は違う方向へと進んでいった。その気持ちがずっとあったからなまえにはモンドを出ていた時のことを告げられずにいた。