あなたをそっと、愛してる
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冷たく暗い場所だった。
深く沈んで、沈んで落ちていく。
光る泡が消えて、真っ暗な闇が迫る。
ああ、このまま落ちてしまうのかな。
もっと世界を、この世の悪意を知っておけばよかった……
もし、私がもっと賢ければこんなことにはならなかったのに……。
沈みたくなかったけど、私一人じゃだめだった。
下に引き寄せる力の方が強かったからどうしようもない。
あの仙人様に申し訳ないな。
せっかく助けようとしてくれたのに……。
もう、手を掴むことも、伸ばすことさえもできなかった。
私がもっと早く助けを呼んでいれば良かったのかな……でも、もう遅い。
……ごめんなさい、おじいちゃん。
あんなに熱心に教えてくれたのに。
ごめんなさい、お父さんとお母さん。
二人よりも早く死んでしまって。
ごめんね、胡桃。
でも、あなたがいてくれてよかった。
あの子には押し付けて申し訳ないけど、きっと私よりもうまく……
――
泡の向こうに光が見える。
もう手を伸ばしても届かないほど小さな光。
視界がぼやけて意識が薄れていく。
深く沈んで暗い方へと落ちていく。
最後に見えたのは光る……
…………
………………。