しあわせを願って
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義弟の愉悦(Kaeya)
ガイア・アルベリヒは比較的のんびりとした気質の住人が多いモンドの中では、異色の人物である。それは彼が外から来た人間であることと、育った環境に原因があるのだが今は関係ないことだ。とにかく、ガイアは義兄であるディルック・ラグヴィンドがなまえ・ローレンスと懇意であると知ったのはまったくの偶然である。
ディルックがまだ騎士団員であった頃、ガイアは一度だけとある
今となってはそれで良かったのかも知れない。突然、ラグヴィンド家から呼び出しを受けて帰ってみればディルックがガイアに告げたことに彼は特に驚くべきことではなかった。
「ふうん、なまえ・ローレンスか……。結局、ディルックの奴はあのお嬢さんを諦められなかったんだな」
ただモンドに生まれた者にとってローレンスという名は一種の呪縛だ。もはや力のない一族の名に憎悪を募らせるなど馬鹿げたことだと思う。それはガイアがあの故国に囚われていることと全く同じであるような気がして。なおのこと笑えるなとモンドに来てから長年世話になったラグヴィンド家を振り返って見上げながら自嘲した。
補足
何故ガイアがローレンスと故国について最後に自嘲したのか。1、ガイアはスパイ継続中である。2、スパイはやめたけど故国への情は捨てていない。3、過去の自分への戒め。4、その他
お好きなようにとらえてください。