しあわせを願って
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旦那の秘密(Diluc)
ディルック・ラグヴィンドはかつてモンドを救った赤髪の戦士たちの例に漏れなく、呪いとも言えなくない運命に囚われている。それはずっと前から続くものであるがもちろんディルックは知らない。
彼がモンドを出ようとした時、すべてを捨てていくと心に決めた。騎士団。神の目。アカツキワイナリー。ラグヴィンド家。そして、……なまえ・ローレンス。
捨てると決めたなら、なまえにも別れの言葉を告げるべきであった。ディルックほどの人物なら黙って行くはずがない。なぜなら、ワイナリーのことはメイド長やエルガーに任せていた。神の目も然るべき場所に置き、騎士団は退団手続きをとった。ただなまえのことは有耶無耶にしたまま彼女に会いもせずにモンドを出た。それはディルックが心の奥底でなまえとの別れを決めきれなかったからである。
別れるなら彼女に一言告げるだけで済む話だったのだから。そうすればきっとディルックのいない間に彼女はローレンス家の一員としての役目を果たしていただろう。それを知っていたからディルックはなまえに別れを告げることがどうしてもできなかった。