信者のない使徒
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なまえ達はダインスレイヴと共にさらにアビス教団の痕跡を追っていた。またしてもアビスの魔術師と遺跡守衛を発見することとなった。パイモンは遺跡守衛の名前からカーンルイアには守るべき遺跡があったのかとダインスレイヴに問いかける。その問いにダインスレイヴは首を振った。
「いや、『遺跡守衛』という名は現代人がその印象から勝手につけたものだ。500年前の人々はそう呼んでいない。当時のカーンルイアでのコードネームは、『耕運機』だ」
「耕運機? 変な名前だな」
「耕運機って……あの?」
「でもあの殺傷能力は一体……」
耕運機を聞いたことがないらしいパイモンに、聞き覚えがあるなまえと空。農業機械にあのビームとかミサイルは必要なのかとなまえと空が首を傾げているとダインスレイヴがさらに詳しく説明してくれた。耕運機とはコードネームである。カーンルイアの人々は兵器にコードネームを使用していたと教えてくれた。
まるで見てきたように話すダインスレイヴをなまえは不思議に思った。だが彼の次に発した言葉の方が印象に残ってしまい、そのことは頭から離れてしまった。それは『耕運機』の誕生した経緯であった。
「『土地は農具で耕すものではない、鉄と血で争奪するものだ』――この理念をもとに、『耕運機』が誕生した」
「鉄と血で、争奪するもの……」
鉄と血。争奪。不穏な単語ばかりが並んでいるとなまえは思った。先程の滅亡の話といい、仕方ないとはいえカーンルイアの話は血生臭い話題ばかりのような気がする。もしかしたら、このテイワットもまだなまえが知らないだけで、こんなふうに、不穏なものがあるのかもしれない。
――すべての淀みを見届けたら……
あの夢の中で蛍が言っていた『淀み』。その言葉が不意に頭をよぎった。
「カーンルイア人がいう『土地』って……なんだか不穏な雰囲気がするな」
パイモンがなまえの思いを代弁するように感想を口にした。ダインスレイヴは何か思うことがあったようだがパイモンの言葉には何も触れずに、少し黙った後にまた話を続けた。
「カーンルイアが滅亡した今、主を失った『耕運機』は制御不能になった。長い時を彷徨い、このテイワット大陸に点在している」
ダインスレイヴの言葉に3人は『耕運機』に同情した。主を失ってもなお彷徨い続ける『耕運機』。そして500年動き続けるものを作ったカーンルイア人の技術力の高さにも驚かされる。
「……これ以上深く話しても、貴様たちには何の意味もない。何はともあれ、今のヤツらは脅威だ。全て片付けた方がいいだろう」
なまえはカーンルイア人の技術の高さを称賛するべきか。それともそれ程高い技術力を有していたカーンルイア人でさえも神々の前では雑草同然の存在であったということを思うべきか。様々なことを一気に知ることとなって、うまくまとめることができないまま耕運機とアビスの魔術師に立ち向かうことになった。