望まれない供犠
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「……なまえ、起きて」
誰かに体を揺すられてなまえは目を覚ました。
「起こしてごめん。でもそろそろ秘境から出ないと……」
「……ひきょう?」
なまえを起こしたのは空だった。まだ寝ぼけた様子の彼女に空は話しかけた。彼の言葉になまえは自分の記憶が逆さ吊りの神像で途切れたことを思い出した。勢いよく起き上がり空の隣で彼と同じく心配そうなパイモンを見た。
「ごめん! 2人とも、私のせいで……! 早く出ないと…」
「おいおい、大丈夫なのかなまえ……」
「もう大丈夫。少し寝たらすっきりしたみたい。ごめんね心配かけて」
「気にすんなよ。なまえ、最近あんまり眠れてなかっただろ? もう少し寝かせてやりたかったけどあまり長居するのもよくないからな」
「パイモン……ありがとう2人とも」
「さあ、行こう」
そう言って空はなまえに手を差し伸べた。なまえは2人の優しさを感じながら空の手をとって立ち上がった。
「それにしてもあの神像はおかしいぞ! 早く甘雨と嵐姉さんに伝えないと……!」
階段を上りながら3人は再び先ほどの不気味な神像について話していた。体に変調をきたすほどの禍々しいあのオーラの正体はわからないが危険なものであることはたしかだ。それに伝説の大宝盗家の件もある。もうすでに犠牲者が出ているのだ。早急に対処しなければならない案件になったことは言うまでもない。
「……待って。あそこに誰かいる……?」
なまえの声に2人は足を止めた。階段を上りきった先にまた広いスペースへと繋がっている。その場所に見慣れぬ姿を見つけた。不意に緊張が走る。その見慣れぬ人物は一体何者なのか。少しの間、息を殺して観察してみるがそれは一向にその場所から動こうとしない。
「もう進むしかないよな……?」
「そうだね。ここしか道はないもの」
「……なまえ、戦えなさそうなら、」
「大丈夫だよ、空。もう大丈夫」
なまえは空の気遣いをありがたく感じながら武器を手にした。敵か味方かわからない以上、戦う準備はしておかなければならない。3人はいつでも応戦できるように準備だけはしっかりとして、なんでもないようにその場所へ足を踏み入れた。