隔たりのある魂
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「えっ!? ダイン……それを使って悪いことを企んでたりしないよな?」
「疑いたければ好きにしろ。俺はその力が利用されないために確保する必要がある。他の場所に隠しても見つかる。教会も――信用できない」
「お……おう……」
ダインスレイヴの発言にパイモンが思わず彼の行動を疑ったが、こんな事態だ。この「目」の重要さを鑑みれば仕方のないことだ。ダインスレイヴもそれを分かっていたのだろう。パイモンの疑惑の目にも動ずることなく、自らの意志を貫いた。教会を信用していない彼にとっては自分の手で保管することが最善というものだ。なまえとしても、教会に預けるというのはあまりいい策ではないように感じた。たぶん空も同じように思っていると思う。
なぜなら、なまえ達は以前西風教会でライアーを盗もうとした前科があるからだ。あの時はファデュイに先を越されたが、厳重に管理しているはずの国宝級の物を個人で盗もうとできてしまうあたり、口には出さないが大事なものを預けるには少し心許ない。バーバラには悪いがそう思ってしまうのも無理はないだろう。
「それだけではない。不安要素を残さないよう、あの『穢れた逆さ神像』を『処理』しておく必要がある」
「処理? ……どうやって?」
「教会に介入させるつもりはない。俺たちだけで終わらせる。『処理』とはつまり……破壊することだ」
破壊する。少し考えれば当然のことかもしれない。「目」はこちら側にあるとしても万が一という可能性もある。今はすべての危険を排除するべきだ。そのためには、あの穢された逆さ神像をどうにかすることも重要である。教会に知らせることなく処理するつもりなら、ダインスレイヴの言う通り破壊しかないだろう。なまえや空はそうだろうなと納得できたとしても、それはテイワットの常識にとらわれていない異邦人だからこそのものであり、パイモンには違うようだ。
「破壊!? あの七天神像を!? 価値ある文化物だぞ、本物の神が……あ、えっと……バ、バーバラが知ったら失神するぞ!」
ダインスレイヴの破壊発言に動揺して、失言をするほどである。パイモンにとってもやはり神像というのは不可侵のものであるようだ。それもそのはず。テイワットにすむ生物は大なり小なり七神の恩恵を物心つく前から受けてきているのだから。
「ふん……七神のものを、俺が守る義務があるのか?」
パイモンの説得はダインスレイヴには全く効果がない。神を嫌いだと公言している彼にとってはとるに足らない些細なことだ。
「あの遺跡へ戻って逆さの神像を破壊する。それに、運が良ければ『アビスの使徒』とも会える。俺がいれば、今度こそヤツは逃げられない」
アビスの使徒は空間を捻じ曲げるような能力があるようでこれまで対峙した2度ともワープのような形で姿を消され、その場から逃している。ダインスレイヴはそれを阻止できる秘策があるのだろうか。