信者のない使徒
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アビスの魔術師や遺跡守衛達を倒した。と言っても、なまえはほとんど活躍できず、大半は空やダインスレイヴによるものだった。もっと気を引き締めないと……となまえが思っていると、空の声がその場にいる全員を呼んだ。どうやら空は倒したアビスの魔術師から出てきた呪符を見つけたらしい。
「うーん、このアビスの魔術師から出てきたこの呪符……もしかして何かの『メッセージ』か?」
「前に見たのと同じ文字だね」
倒れているアビスの魔術師を囲む。読むことはできないが文字の形には見覚えがある。前にモンドでダインスレイヴと調査した時に見たのと同じようなものに見えた。
「ふむ、この気配『アビスの使徒』と関係しているようだな。アビスの魔術師から出てきたということは……。おそらく、ヤツらの行動に関わる内容が記載されているのだろう」
ダインスレイヴはそういうが現在テイワットで流通している文字とは異なるもので3人には全く読めそうになかった。3人が首を捻っている中、ダインスレイヴはその文字を以前のように読み上げる。
「『敵の信仰を薪とし、崇高なる姫様に栄光の火を灯さん』」
「ひめ、さま……?」
ダインスレイヴの読んだ言葉の中でなまえはある単語に引っかかった。その単語はなまえの夢で蛍を指す言葉だった。驚いて思わず反応してしまった。
「姫様? それがどうかしたのか?」
「えっ、……ううん。なんでも、ない。ごめんなさい続けて……」
「……」
不思議そうに返事をしたパイモンの言葉に首を振ってなまえはダインスレイヴに続きを促した。空はそんななまえをチラリと見つめた。
「『――“運命の織機”、原初の計画。』どうやら、……『アビス』共はある計画を実行しているようだ。そして、鍵となるのが……『運命の織機』。まだ初期段階のようだが、いろいろと試行錯誤をしているようだ」
「『運命の織機』? えっと……『運命を織る機械』ってことか?」
「運命を織る……」
ダインスレイヴが読んだ言葉にパイモンがわかりやすくしてくれた。その言葉を聞いてなまえはふと、運命について考えた。運命とは紡がれるものである。そう聞いたことがある。糸を紡いで布を織るように運命も細かい選択の連続で決まっていく。だがその選択さえも決められたものであるということなのだろうか。アビスの狙いが何なのかわからない以上、今は考えても無駄かもしれない。なまえにはもうひとつ気になる言葉があった。
「それよりも『敵の信仰』っていうのはあの逆さ吊りの神像のことなのかな?」
「そうかもしれない。あれが薪……だったらあの遺跡からアビスの魔術師はいったい何を得ようとしているんだろう」
「たしかに、あの不気味な遺跡、見るからにその計画と関係ありそうだな」
なまえの問いに答えたのは空だった。パイモンも頷いた。あの不気味な神像がなまえの思う通りであってもアビス教団の狙いは読めない。ただそれが危ないものであるということだけは感じる。そうやって3人で考えをまとめている間にダインスレイヴはアビスの魔術師のメッセージを解読し終わったようだ。
「……ふむ。複雑で理解できない部分もあるが、狂気に満ちた計画であることはたしかだ」
ダインスレイヴの言葉に空となまえは頷いた。あの逆さ吊りの神像を見た後だ。その狂気の度合いは理解できる。そしてダインスレイヴはパイモンに「どういうことだ?」と続きを促されて話を続ける。
「一言で言えば、計画の初期段階は『渦の魔神』オセルと関係している」
「『渦の魔神』! あの海の中にいる魔神だよな!」
「前に仕留め損ねた……」
渦の魔神のことはなまえも記憶に新しい。パイモンと空の言葉を聞きながら対峙した時のあの強い威圧感を思い出した。あの時、封印を解いたタルタリヤは上古魔神と言っていた。
「魔神を使う計画って一体何なのかな……」
「オセルに対して何かしようとしてるのか?」
「まさか、トワリンと同じように?」
璃月ではファデュイという人間との戦いだった。だから、アビス教団が絡んでくるなんて思わなかった。思わぬ展開になまえ、パイモン、空の3人は順に声を上げる。だんだんと3人の頭の中に嫌な予感が現実になっているような気がして……。そんな3人を見ていたダインスレイヴは頷いた。