風を捕まえる異邦人
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「ふぅ、やっと着いた」
「パイモン、疲れたの?」
「この神殿ってなんだか疲れるんだよ。暗いし……入り組んでるし、ややこしいから……」
「パイモンも体力つけないとね」
ガイアの睨んだ最深部の近くらしき場所についた時、パイモンは疲れたように息を吐いた。隣にいたなまえがパイモンを心配そうにして二人が話しているのを見ながらガイアは言った。
「前に道がない。風域を利用して上に登ろう」
その言葉になまえの顔色が変わった。
「え、……また……」
「なまえ、大丈夫?」
絶句するなまえに空が心配そうに声をかける。風魔龍による竜巻で吹き飛ばされたこともあり、なまえは風の翼に苦手意識を持っていた。先程の西風の鷹の神殿でも風域があり、風の翼を使ったが、やはり一度くらいでは苦手意識を払拭できるはずもない。
「う、うん……さっきも大丈夫だったし。……たぶん」
「なまえ! オイラがついてるからな!!」
先程も受けたようにパイモンの声援に背中を押されたなまえはまた風の翼を使って無事に上階へと到着することができた。上階にあがり、ガイアからも風魔龍についての話を聞いた。しかし、その四風守護の詳細についてはよく知らないないらしくアンバーと同様に他の人に聞いてくれと言っていた。しかし、今回は図書館司書ではなく代理団長を指名していた。そんなことを話しながら神殿の奥に行くと、先ほど見たような石がまた置いてあった。
「さっきの神殿にもあったけど……」
「風魔龍は、それで力を吸い寄せてるのか?」
「可能性はある。早速やるぞ」
「とにかく壊そう」
なまえの言葉を皮切りにパイモン、ガイア、空と答えてまたもやその石を破壊した。無事に破壊したあとガイアは手を叩いた。
「おおっ! 良い動きするじゃないか。まさかお前たち二人とも有能な戦士だったとはな」
ガイアはなまえと空の戦いぶりを見てその健闘を称えた。
「神殿での戦いは勉強になったぜ」
「こちらこそ」
「はははっ、騎士の『謙虚さ』も兼ね備えてるとはな!」
ガイアの言葉に空は元素反応について勉強になったと返した。
「お前たちがモンドを救う雄姿、きっと自由の都の新たな伝説になる」
ガイアにとって、彼らが敵か味方か判断はつかない。けれども、彼らの強さから鑑みれば味方についてくれると心強いのは確かだ。だから、彼はそう言った。ガイアだってむやみやたらに人を疑うことはしたくないのが本音だ。できれば、彼らが味方となってくれるように願うのは言葉にすれば柄ではないのはわかっていた。だから、彼なりの言葉で伝えたのだった。
「さて、ここからは俺の片付けの時間だ。他に用があるなら先に戻っていいぞ」
「じゃあ、オイラたちは次の神殿に向かうことにするぞ!」
片付けをしなければならないというガイアの言葉に三人は神殿内で彼と別れた。
補足
書いてませんが旅人はなまえをガイアに近づけないと心に決めていた通り、今回はなまえとガイアには一定の距離があり、なまえ自身は気づいていませんが旅人の奮闘により二人は直接会話を交わしてません。