神様が見つめた人々
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
待っていてくれたパイモンとアンバーの二人と合流して、出口を目指して歩き出した。その途中で、なまえが遅くなったことについて申し訳なさそうに謝った。
「急いでるのにごめんね! 神殿がすごくてつい見惚れちゃった」
「ううん。こちらこそ手伝ってくれてありがとう。二人のおかげで想像以上に早くすんだよ」
アンバーは気にするなというように手伝いに対する感謝を述べた。神殿の外に出た後、アンバーは三人に言った。
「次はどこに行くつもり?」
「このまま道なりに進んで北風の狼の神殿に行こうと思ってるの。ね、パイモン?」
「おう、その方が良い感じに進めそうだからな!」
モンド城に帰ると言うアンバーは次なる目的地を聞いてきたので、なまえとパイモンがそれに答えた。モンドの地名に明るくない空は黙って三人の話を聞いていた。それを聞いてアンバーは少し考えた後、神妙な態度でなまえに話しかけた。
「そっか……。そこならガイア先輩が待ってるはずだよ。なまえ、ガイア先輩はそんなに悪い人じゃないから安心してね」
「さっきのことは気にしてないから大丈夫だよ、アンバー」
「俺たちもついてるから大丈夫」
さきほど広場であった出来事を思い出しながらアンバーはガイアについてフォローをした。騎士団として当然疑うべきではあったが、生来の気質として人を疑いたくないアンバーはガイアの対応についてなまえが傷ついていないか心配だった。けれど、騎士団として騎兵隊隊長ガイア・アルベリヒの実力は知っている。なんだかんだ言っても彼は頼れる西風騎士団の騎兵隊隊長なのだ。
「道はわかる? 送っていこうか?」
「大丈夫だぞ! オイラとなまえがちゃんと道を把握してるからな!」
「そうなの?」
「おう! オイラは二人の案内役だからな!」
「そういうことだから俺たちは大丈夫」
騎士団の人手不足は深刻だ。この緊急事態に道案内に時間をとらせるのは申し訳ない。そう思って、三人はアンバーの提案を断った。
「そう……。じゃあわたしは皆が心配だから先にモンド城に帰らせてもらうね」
「うん、アンバー気をつけてね」
「ありがとうなまえ。あんたたちも気をつけて」
そうやってお互いの無事を祈り、アンバーと別れた三人は次なる目的地に向かった。