風を捕まえる異邦人
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騎士団本部から外に出た三人はまだ風が強いので飛来物に注意しながらモンド城を抜けた。地図に示された一番近い場所に向かいながらパイモンは先ほどのジンの言葉についての疑問をなまえに尋ねる。
「それで、なんで三つだけでいいんだ?」
「えっと、まず知っておかなければならないのは……、四風守護が風神の眷属の総称ということ」
なまえはそう言いながら、四風守護の名前をひとりひとりそらんじていた。北風の狼、西風の鷹、南風の獅子、そして東風の龍……。なまえの話した東西南北を冠したその名に空は説明がなくとも四風守護の名の由来を感じとった。
「なまえはモンドのことをよく知ってるんだな……」
「うん、前にも来たことがあるから。それで四人の眷属がそれぞれ祀られている神殿がいま私たちが目指しているところだよ」
「風神の眷属だから強い力があるってことか」
なまえの説明に空は自分なりの意見も交えて頷いた。
「たぶんそうだと思う。あ、そうだ。本題の三つの理由なんだけどね……、四風守護だったはずの東風の龍が……、風神の眷属たる力を失ってしまったからみたい……」
「失った……?」
「私も最近友達から聞いた話なんだけど、昔モンドで起きた、……えっと、ある災害から守るために戦って、それで……力を使い果たしてしまったらしいの」
力を使い果たしたというなまえは自分のことのように辛そうに見えて、空もパイモンも姿さえも知らぬはずの東風の龍に同情しそうになった。
「だから東風の龍を祀る神殿には何の力も残されていないのだと思う」
「そうなのか……。だからジンは三つって言ったんだな」
「……。……ねえ、なまえ。その東風の龍ってもしかして……」
なまえの説明に納得するパイモンの横で空は少しその言葉に考えるものがあったようだ。龍。その言葉が気になって、最初に森の前で龍をみたパイモンの反応を見ても龍とは珍しい生き物のようであった。だからこそ、空の頭によぎるひとつの予想。それを言いかけようとしたけれど、前方から聞こえた声に遮るように気をとられて最後まで話すことはできなかった。
補足
アンバーは平騎士なのかわかりませんでした。ちなみに今の時点での思想まとめ。
・なまえはトワリンを助けたい。絶対に殺させない。
・旅人は妹を見つけるために騎士団に手を貸して、風神に繋ぎをつけてほしい。
・ジンはなぜ東風の龍であるはずの風魔龍がモンドを襲うようになったのか知りたい。場合によっては殺さざるを得ない(最後の手段)
(騎士団は風魔龍からモンドを守る)
(モンド住民は風魔龍こわい。どうにかしてほしい)
全員微妙に目的がずれています。